今日の午後、是非議会の傍聴を・・・議会の民度が問われる時

桶川議会始まって以来の大事件
今日は、12月議会の最終日。庁舎設計契約解除に709万円を支払ったのは違法、と最高裁が断罪した事件を、桶川市は709万円を再度支払うという、きわめて大胆な暴挙に出ました。
私の娘は、うーん、それは極左アナーキー集団に似ているね。最高裁とめんと向かって戦うのだから。
うーん、なるほど。鋭い事を言うな。
確かにそうだ。いくつかの自治体で、市長の責任ありという判決が出ていると聞く。市長の責任を免除する、という議決をして、払わなくてよい=市の税金がむムダになるという事例があるそうです。
しかし、今回は最高裁判決。しかも判決の中で、完膚無きまで断罪されたのは珍しく、それほど前市長はひどい事をしたのです。
今までだってそういう事がたくさんありました。下水道の談合問題では、市長自らが指示をして指名委員会で決まった業者をすげ替えているのです。
6食のゴミ袋も、1社しか作れない仕組みにしておいて、この業者からしか買えないように高いゴミ袋を市民に買わせました。これだって公正取引委員会が動いたのです。
まるで、法律を自分で作っているかのような政治をやって来て、自分の責任を問われているのに、市に肩代わりさせるというのは、無知なのか、最高裁を相手でも、勝つ自信があるのか、それともいつまでも往生際が悪く謝るという事をしないのか、私には全くわかりません。
人は、いつかは必ず間違います。私など反省の毎日です。ただ、そういうとき潔くありたいと思っています。その度に自分自身も傷つきます。でもそれをごまかしていたら、自分が無くなってしまいます。自分を肯定する事が出来なくなってしまいます。
709万円の中身
裁判所の判決は、「損害賠償は可能な限り実額を算定すべき」と述べています。ところが、{株}松田平田は、全く同額を請求してきました。
そして桶川市は、それを丸呑みしているのです。これでは、判決を全く無視している事になるのです。
今日退職する興津副市長が答えた「議決がないという事で違法となったのだから、議決を取れば良い事になる。」と言いましたが、その前段が長々とあるのです。
 
 
 
議会の自己矛盾
一番おかしな事は、議会を通さなかった事を断罪されて、今度は議会を通しますから許してください、という事に議会が同意してしまう事です。
それでは、刑法もいりません、裁判で罪を裁かれる事もなくなります。
猪瀬都知事の問題が典型的です。5000万円を返したら、罪は無くなるのでしょうか。泥棒が盗んだものを返したら、無罪でしょうか。
市長は、選挙で選ばれるのです。それは、地方自治法によって決められている事です。そして、お金を払う時の仕組みも地方自治法で決められていて、自分の拠って立つ法律を自ら犯したのですから、責任を取らなければならないのてす。
だからこそ、市役所という組織があり、顧問弁護士もついており、税金も払っておりその他に法律相談も別個支払っているのです。職員も研修に行かせ、採用試験では法律も学んで通って来ているはずです。
役人は、法律を理解しなければ勤まらない仕事です。もし、疎い人がいたら、徹底的に学ぶ場を与えて指導しなければならないのです。
なぜなら、私たちが働いた税金を使って市民生活を支える仕事をしているのだから。
だからこそ、月92万円もの報酬を受け取るのです。それを給料もうけとり、退職金も1億円以上、自分の仕事のミスには責任を取らないのでは、政治は成り立ちません。
話を戻して、議会が、罪を許すという事は、もし小野市長が裁判に負けた場合、今度は議会に払わせる事になるのでしょうか。
議会を無視して支払った事を違法と断罪され、それをいいよいいよ、という議会だったら、網桶川に希望はありません。
議会軽視はもう一つ
実はこの709万円は、異常に高い。職員間でも相当噂にのぽり、内部告発もありました。一人や二人ではありません。自分たちの職場がどんどん悪くなっていくのをよしとする職員は誰もいないでしょう。
その高い原因が、水増しにあります。松田平田が提示した802万円を精査して、709万円になったという決裁書類がありますが、監査委員に松田平田はその金額も請求書も書いていない、と陳述しています。裁判の証人尋問では、当時の建築課長が「私が書いた」と言っているのです。
水増しは、たった2時間の打ち合わせを2人で4時間、それを1日に換算しているのです。県の積算基準は時間単価で計算するのが普通です。なぜなら、技師長は1日56000円、時間あたり7000円もするのです。
その人件費に、技術料と間接経費を掛けて約2,2倍の金額になるのです。
そして、さらには社内業務と称した異常に時間のかかる仕事を自己申告しています。損害賠償というからには、それが事実なのか確認しなければなりませんが、その手段はなく、「総務課を信用するしかない、確認していない。」と、当時の工事検査室職員は述べています。
やった仕事が成果品として出ています。会社のパンフレット、自社の施行した庁舎のパンフレットや工事の手法、みんな以前から作られたものばかりです。
由一桶川の仕事は、現庁舎のレイアウトと、職員からヒヤリングと称してアンケートに書き込んで貰ったものをまとめてプリントしたものだけです。
 
今回は、損壊賠償ですから、工事検査はいりませんが、損害の根拠はいるのです。慰謝料と違います。そして公金です。首長といえども、自分の裁量でよし払え、とはなりません。
その事を小野市長は知っているのでしょうか。私には全く理解出来ません。
そしてもう一つ、議会への裏切り行為。議会が設計業務をストップするよう決議を渡した後も、協議を続けているのです。
その回数が11回。契約解除の話し合いの時間まで計上しています。
それも良いでしょう。解除されたからにはしっかり払ってもらいたい、その気持ちはわからないでもありません。
でも、決議の事は松田平田も承知した上で、進めているのです。職員からも批判の出たのは、同社が設計した庁舎の視察です。「視察等する状況ではない、何をやっているのかわからん」というのが素直な声でした。
つまり、二度議会を軽視しているのです。いえ三度かもしれません。土地買収をして庁舎を建てる、と説明し予算も組んでいたのに、第1回の打ち合わせの時は、『土地は買収する予定はない。」と記録されていたのですから、議会は全くその事を知らず、8月の全員協議会で、説明を受けたのです。
ちなみに、そのとき松田平田は、議会控え室で待機していました。議会対応に。その分も計上されています。
何もかもめちゃくちゃです。あのとき議会が反対した理由の一つに、借地を20年間続けたら、年700万円を払い続け、1億4千万円になり、買えてしまう。まさに税金の無駄遣いになる、という事でした。
仮設庁舎もムダ
もう一つの大きな理由。借地には建物を建てられません。単に容積率を借りるだけなので、現在の庁舎を壊してたてる事になる。その場合、引っ越しも大変、仮設庁舎3億円がたった2年でムダになるのです。
それが今、土地を買えたのに、その土地に庁舎が建てられるのに、あえて仮設庁舎を建てるというのだから、桶川市はよっぽどお金持ちと見えます。
一方で、学校のクーラー導入にお金がないと、年5000万円ものリース契約で賄おうとしているのはやりくり上手なのですね。
やはりめちゃクチャ、このまちの行く末をどうしたら良いとお考えですか。
そのためにも一度議会を某地要してください!
 
 
 
 

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