やっと一般質問が終わりました。これまで公表できなかった問題をこれから少しずつお知らせします。
まず、私の質問「食品の偽装などを上げ、モラルハザードが起こっていると広報で書いておきながら、なぜ二重払いについては触れなかったのか?」
市長「私は、監査請求をしたお陰でこのようなことがわかり、感謝している」・・・・・
えーっ、うそー。監査請求のことを和久津議員には「北村がやったんですよ。」と、いかにも私が大げさにしたというように、耳打ちしたと聞いているのに・・・・「職員が法に基づく処理をすることが大切と思っています。もう一度気を引き締めて考えていかなければならないと思っています。広報には全体のことを書いたので、個別のこととは別」・・・よくわかんなーイ・・・・
長くなるので、今日は一番わかりやすいことを報告。
政治哲学は?
「岩崎市長が誕生した2001年6月議会、私は、市長に政治哲学を伺いました。その際、「初心忘れるべからず」と述べられ、哲学は聞かれず大変残念だった記憶があります。そこで、改めて政治哲学=市政を束ねる判断のよりどころとしている考え方を伺いたい。」
市長「私は平成13年、市長選挙に立候補の決断をしたときまで、政治の場に進む考えはありませんでした。戸惑いもあり、市長になればそれなりの考え方を持たなければならないと思っていました。そういう意味で、先輩のアドバイスや指導をいただき、幸せだったと思います。」・・・・えっ、随分殊勝だし、元気ない?・・・
市長「政治家になれば、権力政治、支配など基本的考え方を持つのは当然だが、わが家はこの地に暮らして4、5百年、政治に携わるものは一人もいず、家庭的には教わってきませんでした。しかし、我が家には代々伝わる3つの家訓があります。
一つは人の迷惑になるな、二つ目は騙すより騙されるようになれ、三つ目は貸した金は貸したと思うな(返ってくると思うな?)、ということ。政治的なセンスから言えば余りないかも知れませんが、こういうことを基本として物事を進めていくことは大事だと思っています。
迷ったときは初心に返って判断をしよう。市長になると、あることないこと言われますが、自分をきちっと捉え、泰然自若、自分自身が潔白であればいい、と。泰然自若きちんと進めて行きたい、と思っている次第です。」
・・・これを聞いている間、ちょっとの間ですが、気の毒な気がしました。もしかしたら、哲学などということや、民主主義はどうあるべきか、など議論をする仲間がいなかったのではないか、ということが頭をよぎったのです。
しかし、いやこれは、お得意の嘘の一つ、そういう意味では天才かも知れません。次のくだりでそのことがわかります。
私「市長として、業者からの、宅急便や付け届けについての扱いをどのようにしているのか。」市長「就任当初はいくつかありましたが、返品させていただいている。今はそういうものも無いわけです。」
再質問「私も市長の近くに知り合いがいる。ご近所の方の話だと、毎日のように宅急便の車が来ているという話だが」
市長「私も知り合いが多く、自治体学校の同窓生が北海道から長崎まで、いろんなお付き合いをしており、埼玉の梨、新高などを全国に発送しています。ご心配いただくのはありがたいが、業者に聞いてもらえばわかるが、一切いただいていません。」・・・さて、この話、傍聴の方たちの間では話題沸騰です。その話しはご想像に任せます。市長の応援団もいたことですし・・・。
市長の資産報告が適切か? の中で、再質問
まだいろいろあるのですが、詳しくは議事録を見ていただきたいのですが、資産報告は適切か、の質問について、「条例に則って報告している」と一辺倒の回答。これにもいろいろあるのですが、それもまた後日。
北村「資産報告の中で、あなたの建物が登記されていませんよね。今年になって、長瀬前法務大臣の建物が未登記であることが発覚し、法制局の見解として、不動産登記法違反だと新聞に載りましたよね。昨日、法務局で調べてきました。あなたの土地に建物は存在しません、と赤い判で押した紙をもらって来ましたよ。(と、法務局の申請書を見せる。)
それから、あなたの家は改築されている。ご近所の話しだと、指名業者がやったと聞いていますが、本当ですか?」
「また、改築したら、固定資産税の報告をしなければならないはずですよ。固定資産税を納めているかどうかは知りませんが、収めていたとしても、付加価値が上がった分だけ、申告する必要がありますよ。市長のコンプライアンスが無いから、下に至るまでずさんな会計や二重払いも生じる。市長、自ら襟をただすべきではありませんか?」
私は知らなかった
市長「私の家は築100年たって老朽化をしています。大掛かりな改築はしていないので、手続きはしていません。生活に支障の無い必要最小限のものです。」・・・嘘ばっかり・・・・市長の自宅は、改修のとき、「加納工務店の岩崎邸改築工事」という大きな看板が出ていたそうです。南の集合住宅側から見ると、白壁の立派な納屋が延々と続いています。市議選で街宣に行った時に驚きました。その時、この家を見たウグイスさん、俄然「不正は許しません!」と大きな声になったことがありました。
市長「表示登記をしていないことに関しては、調べていませんので、調査したいと思います。」・・・アリエネー!・・・・
「古い建物なので町の大工にお願いすることはあります。その点はご理解を」・・・・あーっ、こんな回答をするというのは、指名業者に改築をさせておいても何とも感じていないということなのか。まさにコンプライアンスのかけらもないからこそ、哲学もなし、嘘も平気でつけるのだ。
・・・・わかっていたけれど、正直言わせてもらえば、余りの嘘の多さに、「議会での議論の相手にすべきではない」と決心して市長選挙に出た当時の私。その判断は間違っていなかった・・・と改めて思うのです。
市長の資産公開は何のためにあるのか、両親がなくなり、相続も2回あったはずです。今登記をすれば、不動産取得税か、相続税がかかります。それを免れるためか、それとも本当に法律を守るということを子どもの頃から教わらないで、法の目をくぐって生きてきたのか、どれかはわかりません。しかも、その答弁を一生懸命考えたのでしょうが、「調べる」という話しにすりかえることしか出来ない。これが市民を愚弄しているということも解らないのかも知れません。
いずれにせよ、このような人物を選択した私たち市民が問われなければならないし、与党の皆さんの自浄作用を期待したいものです。
傍聴席はブログと同じ
私自身は、質問時間のわりに量が多く、しかもすべてに資料と証拠を示さなければならないというジレンマの中で、傍聴席はよく確認をしていませんでした。しかし、私の応援をしてくれている人に加え、市長の側近と言われる業者や佐藤氏の側近まで入り乱れての傍聴席だったようです。
それだけ戦々恐々の程であることは感じ取れます。つまり私がどこまで調べているのか、談合などどこまで追及するのか、知りたかったのだと思います。今回は最初ですので、与党を含め、議会の方たちにも市長や市政の問題点を総論として、ぶつけてみたわけです。壇上の私からは、唖然として聞いている議員が数人いたことを報告します。
ブログを見ている人たちも増え続けている現在、桶川に話題を提供する役割りとしては十分だったと思いますが、時間がなく、追い込めなかったことが反省です。3月議会に向けて準備し、今後じっくりと報告を少しずつしていきたいと思います。
答弁書をもらっている質問議員
今回、私を除いてすべての議員が質問の答弁書を執行部からもらっています。私は、「受け取らない。緊張感もなくなるし、出来レースは必要ない。」と拒否しています。だから、議事録を見ていただければ解りますが、みんな再質問も再々質問も、質問することを分けているだけ。時間稼ぎのような質問で、当然回答も短く、市も再質問をもらうので、準備も安心も出来るわけです。
しかし、それでは職員は育ちません。関連項目に関し、どんな質問にも答えられるぐらい仕事をまとめ、勉強するということで公務員として一人前になっていくのです。質問に関しても当然耳を凝らして聞き取り、メモをして即座に回答を作らなければなりません。そこで一つ一つ、市民の目を感じ取り、自分の仕事を振り返ることも出来るのです。
それをお互いにパフォーマンスでやっていたら、市民に申し訳ないと思います。ある新人の女性議員などは、自分で質問し、問題点を一回目で指摘し、二回目でこうやって是正をしました、と報告する。・・・それなら、質問することないじゃない、・・・と思ったりしたのですが、問題点がどこにあるのかわからないのかも知れないと思ったり。
議会はパフォーマンスの場ではありません。真剣に議論する場です。私は一般質問をするため、資料を作成し、情報公開も数ヶ月前からやり、現場に行き、法律を調べ、時間の許す限りの下調べをします。なぜなら、私は市民の税金で仕事をしているからです。格差の開く中で、たくさんの市民が生活の不安を抱えているのです。それに、答えるために、私は常に謙虚に真摯な姿勢を持たなければと自分を戒めています。
答弁に対する再質問を渡し、3回目の質問も原稿を読んでいたら、全部担当課に行って聞いて来れば終わりです。電話でも出来るのです。出来レースは税金の無駄遣い。そして、このような議員ほど、一般質問の時間を制限しようと画策しているのです。しかし、それは市にとっても命取りです。制限をすれば、議員の差が無くなり、市長を守れる、と思ったら大間違い。それはそれでやり方があるわけです。
しかし、一般的には、その分職員も議員も密室政治を助長することとなり、口利きも賄賂も横行することになります。そして、勉強しない職員が増え、ゴマすり職員がますます出世をすることになるのです。やがてはそんな市政は瓦解します。
ところで、私のブログを見て、茨城から来てくださった方。ろくにご挨拶もせず、すみませんでした。出来れば感想やなぜ面白いと思われたかなど、メールをいただけませんか。
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