続きを書かなければと、思いつつ、肉体労働との調和はなかなか難しいと思い知らされた1週間でした。というより、労働量より仕事量が圧倒的に多いことで、間に合わない。
1日食事をせずに水だけで夕方まで、植木の伐採選定、草むしり、母屋の整理などをしていたら、風呂に入った後は,マッサージ機にかかってその日は終わり、という情けない1日を送ってしまい、その後は反省をしながらも、デスクワークもしつつ、ブログの更新が遅れました。
今日は、飛び入りの話です。
15日の臨時議会
先週の水曜日、新市長の臨時議会が開かれ、所信表明を確認するために傍聴してきました。
9時半ぴったりに市役所に行ったところ、既に議場の傍聴席はいっぱいなので、下の会議室に、音のみを聞くよう、案内のきれいな看板が立てられていました。
一応、顔を見ないと様子がわからないと思い、議場に行ってみると、やはり。
数年前は、据えつけられた約24~5の椅子の他、補助椅子を出すと、7~8人くらいは入ることが出来るのですが、入れていません。一人、立って傍聴している人がいたので、私も立ったままでよいから、と入り口で様子を見ながらメモをとって来ました。
松本あやさんに後で聞いたら、彼女が9時に行ったところ誰もいなかったそうです。そこで市役所周辺を散歩して9時20分頃戻ったら、既に傍聴席はいっぱい。下の会議室で音だけを聞くことになったようです。これまで政治に関心を持ち、議会を傍聴した方たちとは、なんとなく違う雰囲気で、高齢の方が多かった気がします。いずれにせよ、政治に関心を持つことは良いことなので、これからもどんどん議会に関心を持って、桶川の政治を知っていただけたらよいのだと思います。出来れば、動員ではなく、自主的に来ていただきたいのです。
それには、積極的な広報やインターネット中継が不可欠ですが。
ペーパーが無い所信表明
驚いたのは、所信表明を書いた紙が議場に配られていなかったことです。就任した最初の議会。その主要な目的は所信表明にあります。少なくとも、今後の4年間でどういう市政を舵とりするかを議会に表明し、議員の質問に答える準備をしなければなりません。
3週間の間に、庁内で公約を議論し、その後の所信表明です。そして、自ら紙を読み上げているのですから、その日の朝にでもコピーは可能です。議会軽視であり、それに黙っている議会もおかしいのです。情報公開、資料提供が当たり前の時代に、これが新市政の始まりなのか・・・。
マスコミの調査によると,小野氏に投票した方で政策に期待して投票した方は1割程度とのこと。今回の選挙結果を象徴しているかのようです。
また、臨時議会があるとのお知らせは、広報にもホームページのお知らせ欄にも載らず。ホームページで、議会をクリックしないとわからないという閉鎖体質まで、岩崎市政を踏襲しているのでは、先が思いやられます。
翌日、庁内に配られた所信表明の原稿には、傍聴の方へのお礼と、入りきれなかった方へのお詫びまで載せられていたといいます。
明るさが感じられなかった所信表明
所信表明をメモって見ましたが、以外に短い。それに、広報のあいさつ文と殆んど変わらないという印象でした。それに、原稿を読み上げているだけで、市民に語りかける情熱や気迫が感じとられず、その点では上原、岩崎、歴代の市長の中で、一番若い市長が一番元気がありません。
所信表明の内容は、以下の通りです。
4月23日付で、桶川市長に就任した。初議会に、所信表明する機会に感謝する。
傍聴席に入りきれない皆様ありがとうございます。別室での傍聴の方に不便にお詫びする。
就任から3週間を過ぎ、日々、責務の重に身の引き締まる思いで登庁している。これまでの継続事業と公約の44の桶川元気宣言実現を、関係部局と協議をしている。概ね桶川市の第5次総合振興計画の方向性に沿うものなので、職員と協力、議会、市民後押しで、取り組む。(以下わかりやすく北村が番号をつけました)
- 直ちにとりかかるべき課題は駅東口の整備。昨年度、駅東口周辺地区まちづくり懇話会が6回、現地に事務所を設置し、地権者関係者、個々の方々の意見を聞き、早期に駅前広場の設置と駅通りの拡幅整備を図る。南小学校跡地の利活用も、民間活力の導入も含めた検討を進め、具体的プランを提案したい。バリアフリー化も図る。
- 首都圏の交通の要衝、地の利ある桶川市は発展するチャンス。企業誘致や、道の駅の整備にとりかかる。企業誘致は安定財源の確保と雇用の創出、定住化が図られる。道の駅は地場産農産物のPRやブランド化、地産地消、賑わいを図ることが出来る。
- 市役所庁舎の建て替えは、直ちに行わなければならない。平成23年6月に議会の総意として、現位置の建て替え要望が出された。首都直下型地震に災害対策本部が機能する新庁舎の建設は待ったなしの状況。新庁舎建設には、カフェ、ギャラリー、市民気軽に利用交流できるスペース、バリアフリー、だれでも利用しやすい市役所にする。
- 福祉3医療の窓口立て替え払いを廃止し、安心して地元の病院行くことができるようにする。システム改修等の課題を調整中。平成26年4月を目途に実施する予定。
- 小・中学校普通教室へのエアコン設置は、現在、設置方法について検討している。設置の方向で、今後、早期に詰めの作業を行うが、議員の意見を聞き、最終的決断をしたいと考えている。
- 安心できる医療体制の確立には、地元医師会と近隣の病院などの連携強化で、急性期、回復期、予防医療など地域医療の構築を進める。
- 産科医院がゼロは、病院や医師会の意見交換では、共通して、訴訟リスクという点で不足していると感じる。支援策で産科医院を誘致か、既存の病院に産科を開設のか、あらゆる角度からチャレンジしていく。
- 「高齢者健康マイレージ制度」で健診事業や介護予防事業等に参加するたびに与えるポイントで市内の商品に換金できる、健康の増進、医療介護費の減少、商店街の活性化、一石三鳥の制度を立ち上げたいと考えている。
- 県の「健康長寿プロジェクト」と連動、健康長寿日本一の桶川市を目指していく。
『桶川市は変わった』と実感するスピード感、おもてなしの心を忘れずに舵取りする。
-----------------
出来るだけ語尾、下線の部分は正確に記したつもりです。色は、見やすくするために変えただけです。
これを聞くと、実現可能性は感じられないのです。少なくとも3週間の間にひとつくらいは、見通しを立てておくものだけれども(公約の作成の時もそうですが)、これが桶川なんでしょうね。
その中でも注目すべきは、今度の選挙で暗躍した不動産業界。宅建業組合の公的研修で小野氏への支援を呼びかけたとか。公選法違反のひとつですが、民間活力という言葉を使ったということは、選挙前から約束が出来ていたのではと。
そうなると、桶川で地上げが心配されます。資産価値が上がると喜ぶ人、一儲けしようと狙っている人、いずれにせよ、隠れていた大手業者が表に出てくることになるでしょう。そこで市長として、どういう判断をするのか、6感を駆使して見張っていたいと思います。
地上げは、土地の価格を上昇させ、一見経済活性化に期待されますが、資産価値は収益力との連動です。一時的にあがったとしても、長期的には下がります。人口減少の時代は都市部に若者人口は集中するので、開発利益が上がりません。個性的な町にしない限り、集客力がありません。
その一方で、住んでいた人は追い出され、周辺住民の固定資産税が上がることで、地域に暮らす人が減ります。その分、土地の収益力を挙げようとするならば、高層マンションにするしかありません。今は良いけれど、これから先の桶川を考えたら、そうはなりません。
既に高崎の駅前などは、住むことも出来ず、改築のお金もない高層の廃墟のマンションが点在しています。まちつ゜くりは、長期的な発想と豊かな文化を取り入れない限り、どこかの後追いのまちになってしまいます。それに、大宮のあのソニック周辺のように、ビル風邪が強くて、人が集まりにくい駅前になってしまいます。広角的に長期的に考えないと、利益取り逃げの大手に開発されて終わりです。
それにしても、何でも、知事が「北村が市長になったら、東口の補助金は出さないと言っている」という噂を撒いて歩いた輩もいるらしいのです。
そこまでアホな知事はいないと思うけれど、まことしやかに流す市民と、それを聞いて諭さない市民のレベルに、市民の幸せはたかが知れていると、達観しています。
ひとつひとつ言ったらきりが無いほど矛盾が見えますが、なりたてのほやほや、多めにみるとしても・・・・わかっていることは、今年度実現出来る具体的なものは、ひとつもないということです。岩崎市政の後継者なのに、です。
願わくは、私の仕事を増やさないで欲しい、ということですが、既に始まった入札。一般競争なのに、市内業者ばかり。・・・・唯一初参加の市外業者は、駐車場で、仕切り役と名詞交換。
職員の皆さん、しっかりしてください! 所得が目減りする中で、納めた庶民の税金です。企業の多額の税収は、消費者があってこそ儲けた利益なのです。すべての源は庶民です。
前回のつづきは、ひとつ大きな仕事を終えてからになります。金曜日までお待ちください。