桶川市民の不幸

9月議会が4日に始まりました
9月議会の初日は、決算委員が決まります。委員で無い人は、本会議で、昨年度決算書の中身で疑問なこと、問題のある点について、質疑をします。、その後決算委員会に審議を委ねます。
私は、新人の新島議員が希望したので、決算委員を譲りました。かなりの問題を抱えている組織なので、私が決算委員会に入ったら、相当の改善は出来ると思うのですが。
でも新人議員に質問や知る機会を多く与えるのは当然のことです。
なので、336ページにわたる決算書を見て、即座に質問をしなければなりません。前日からチェックをしているものの、追いつきません。
本会議のさなか、決算書と議案とを同時に見ながら、付箋をつけていました。すると、30項目くらいあったので、その中から、間引いて質問をしました。
ちょうど、十数個質問をしているときでしょうか。例のごとく佐藤議員が、「議事進行!」
アア、またおいでなすった。
「決算委員会があって、そこに付託するのだから、総括的な質疑にとどめると言う約束があったはず。北村議員は、新島議員に頼めば質疑をしてもらえるのだから、細かいことをやらないで、協力をして欲しい」と言う主旨の発言をかなり長く演説。
毎度のことなので、私は意に関せず。だいだい、質問の中に気に障ったものがあるときにかぎって、人の発言を封じるような動きに出る。・・・何が気に障ったのかなぁ。
で、私、「そんなことは百も承知で、やっています。」そのまま続けて質問。委員会に入らないものの役目は、委員会での議論をきちんとしてもらうために、問題提起と、意識喚起をすること。まして新人が多いこの議会。決算委員会も7人中新人が4人。
樹木の管理委託に始まり、裁判の弁護士費用、市民ホールのカフェの家賃未払、その他たくさん問題があり、ただせばただすほど、無駄遣いがなくなるのが今の現状。
そういう意味では、全議員が、その役割を等しく負っているのです。
それにもまして、今回の質問の意味があるのは、職員が必死にメモを取って、真剣になっていること。本会議の質疑は、通告制では無いので、部長も課長も真剣そのものです。どうでも良いのか、余裕然としているのは、市長に副市長だけ。
だから、委員会にゆだねる前の質疑はとても重要なのです。
深刻なのは、質問をしたところで、課長が直ぐ答えられないことです。担当課は当事者ですから、すべて知っているはずなのです。ところが、人事異動があったり、問題点を理解しない組織の疲弊状態が起きているので、適切な答弁は返ってこないのです。
だから、一回でやめて、後は決算委員会の時にきちんと答えるようにと、発言し、二回目の質問は止めにしました。やっても同じ事だからです。
佐藤議員の「議事進行」は与党の役割と考えているのか、わかりませんが、毎度のことなので、反論する気にもなりませんが、よく考えたら、それはいけないことだと後で反省しました。
まず、以前は、誰であっても、委員会に付託する前の質疑を止めることはありませんでした。会派の仲間が決算委員会に入っていても、それは同じことです。議員一人ひとりの役割や責任は、同じですから。むしろ決算委員にならなかった人のために、充分、質問の時間を保障していたのです。それは他の議案と全く同じ考え方です。
この所の議会での言論封殺は、まず新人議員を萎縮させてしまいます。沈黙することで、知る機会を失ってしまうのです。
議会は民主主義の学校です。多様な意見を保障し、議論を展開することが、議会も職員も意識を高めることになるのです。
だから今度から、言論封殺に対しては断固戦おうと、自分のためではなく、桶川のために。
発言を封じるような議会
これは、桶川市民にとって、大変不幸なことです。議会がマンネリ化と形式化すればするほど、市の職員の緊張感は無くなり、市民から遠ざかって行くのです。議員も職員も共に質を落として行く事になるのです。
慣れてはいけない、と反省をしました。
向かい風59号をアップします
水曜日に入れた向かい風、アップします。個別のポストにも後日入れたいと思っています。

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