sos 川田谷小の学校給食!

臨時議会に新人の関心なし
一昨日、11月29日は臨時議会。決算委員会の報告と採決が行われる日です。通常は12月議会になるのですが、選挙のある年は、議員が変わる前に審議と採決が必要なので、12月11日の任期内にやるのです。
決算の審議は、新年度予算にも反映される重要な内容です。従ってこれから議会に臨むにあたっては知っておかねばならないことがあります。新人議員は、必見なのですが、私以外に傍聴していたのは、加藤、糸井の両氏のみ。彼らも10時半には、県に行く用事があると言って、消えています。
これから先の桶川議会に新人の感性や頑張りに期待していた私としては・・・・。
この日に何が行われたかは、わかりにくい桶川市議会のホームページで見てください。http://www.city.okegawa.lg.jp/GikaiHome/Gikai2006/teireikai/giketukekka/H2311giketukekka.pdf
またか!独裁、独断
補正予算の審議で、債務負担行為に「川田谷小学校の給食室の改築設計費」が計上されていたのです。何でも川田谷小の給食室は、雨漏りがするほどで、衛生上も問題あるというので建て替えるのだそうです。ところが、これには、金額も幅も載っていない。異例のものです。債務負担行為とは、

第二百十四条  歳出予算の金額、継続費の総額又は繰越明許費の金額の範囲内におけるものを除くほか、普通地方公共団体が債務を負担する行為をするには、予算で債務負担行為として定めておかなければならない。
と規定されているので、債務保証をしたり、リース契約などをする場合には、議決が必要なのです。
共産党の永野・高野両議員が質問をした中で、明らかになったのは、
1.      来年1月ごろに設計の入札を行う。
2.      設計には約1年(2月から12月まで)かかる。
3.      来年12月から工事(壊して改築、2年後に工事完成。)
4.      1年間給食を提供できないので、弁当など代替給食を検討している。
5.      今年の夏までに数社の内容について精査をしている。
6.      カロリー、食材の安全性、栄養価、時間をかけて精査した上で、保護者の負担にならないよう検討中。
7.      PTA保護者には今年7月文書を全学年に配布したが、意見はなかった。

 
エッ?  つまり、もう決めている?! 
弁当屋や仕出屋に1年間作らせるということだ。それをもう検討している?
今までの経験からすると、岩崎市政の10年間、こういう唐突の話は決まって裏があるのです。
同じように給食を提供できるように工夫するのなら、市民に問わずにできるかも知れません。これが大きな変更であり、子どもの食生活に関わることであり、地方自治の根幹である公平な公共サービスにかかわるものである以上、本来であれば、決定する前に情報公開と決定へのプロセスを明らかにいなければなりません。
その説明に出てきたのが、辻本建築課長に、新井教育総務課長。庁舎設計のインチキプロポーザルと、709万円の解除金支払いの直接の担当者コンビです。
金儲けに給食を使うな!
自治体というのは、公共の福祉のために働く場所で、税金は市長のものではありません。市民のためにどれだけ税金を有効に使って、効果をあげるかがその使命なのです。業者にお願いする場合には、本来は、適正な利益のみしか認められません。だから入札があり、いわば公的な貢献が公共事業には役割として課せられているのです。
学校給食は、もともと子どもたちに、家庭に近い食事を提供するのが目的です。新鮮で添加物のない安全な食材で、食べてもらうことです。そのために、保護者には食材料費を負担してもらい、その他の経費はすべて市が賄うのです。建物、光熱費、なべ釜から食器、人件費、管理費などすべては公費です。それを業者に委託した途端、まったく違ったものになります。
会社を経営する限り、利益が伴わない「業」などありえないからです。従って、弁当になった途端に、その上に利潤が加わります。この当たり前のことを中学の社会科で学ばなかったのでしょうか?・・・イエイエ゜、そんな失礼な、わかった上でやっていることなのですよね。
民間委託を頼むことがあるとしたら、施設整備や正規雇用のコストより安い場合のみです。しかし、既に桶川の給食業務は、パート雇用が多く、そこは殆んど変わりません。
施設設備も充実し、毎年給食備品を買い換えています。まして、他の学校は給食を実施しているのですから。
西中や西小、日出谷小で作って運ぶ事だって充分可能なはずです。子どもが減っているのですから、施設スペースは充分あるはずです。川田谷小の給食数は350+教職員でも400程度です。10クラス分を作れないとしたら、2つの学校に分けても充分なはずです。
つまり、川田谷小だけ、利益を上乗せした仕出し弁当を食べさせるのです。他の学校と同じ内容の給食を用意する場合には、コストが必ずかさむことになるのです。
それに、子どもが大好きな麺類はどうするのでしょうか?
教育委員会の事業に市長が答弁!
永野・高野議員への答弁で、ますます不可解になったこの問題、そこで与党大物、佐藤議員が質問。
「答弁を聞いていると、議員が聞いて心配するようなことがないという、自信のある説明がない。自校方式を検討したのか。」
新井教育総務課長「西中の給食室で作ったらどうかを検討したが、スペースはあるが、校舎と給食室が一体になっているので、良い環境になく、相当手を入れなければならない。他の小学校から持ってくるよりもトータルで考えたら、弁当方式の方が良いとなった。」
佐藤議員「まだ検討の余地はあるのではないか。」
新井教育総務課長「基本設計10ヶ月の中で充分対応したい。」
で終るのかと思いきや、
市長が登壇。「別の敷地で建て替えればスムーズに行くが、現在の場所がベストとなったので、取り壊して新しいものを作らなければならない。教育委員会も充分検討したうえで提案していただきたいと、言って来た。この際、他校も改築して川田谷小の分もどうかなど・・・。これから設計、工事、給食が始まるまで保護者の意見を聞くように・・・保護者が頑張って弁当を持って行く、仕出しでも良いからなど、先進地の調査をした上で、できるだけ早く決めたい。今回の債務負担行為は、補助金をできるだけ早くとりたいとのこと。」
教育長も、教育委員長も黙して、他人事のような話。本来は、教育長が責任を持って、給食を維持する体制を作り、施設整備の予算確保については桶川市が責任を持つ、という仕組みです。法律をわきまえてほしい、と思います。
なぜ、臨時議会に
この話、これから補正予算が提案されてくると思います。12月議会は12日からです。そのときでも充分なはずで、なぜこれからの桶川市政に責任のある新構成の議会で提案しないのでしょうか?
もう既に、議会の同意を取り付けたから、補正予算はそっくり認めろ、とでも言うのでしょうか?
結局、採決は「前回一致」で、承認です。でも永野議員は退席(棄権)しました。納得行く説明がなかったから判断ができない、という理由だそうです。
ごもっとも、というか私は弁当には反対です。
 
 
 

  • URLをコピーしました!
目次