呆れた入札・・・病んだ桶川市

昨日8月10日の入札結果

9時に一般競争、10時から指名競争入札が9本。およその予測はつくものの、さすがに昨日は、自分の精神まで蝕んでしまったのか、と思うほど、見えみえの結果にうんざりです。
まず一般競争入札
アレレ?  これは指名競争と違う?     公共下水道21-4工区管渠工事。制限つき一般競争ということで、条件を課している。その概要は、①「B級」、②営業所(本店又は支店)を、埼玉県北本県土整備事務所管内に置き、当該営業所に桶川市と契約締結権限を有する者を置く者。③11年度以降に、国又は地方公共団体発注の下水道工事の元請として、小口径管推進工法の実績がある者。
北本県土管内というのが、談合の温床ともなりやすいのですが、それでも10社ぐらいはあるだろうと、常識では思います。ところが参加したのは桶川市の業者5社。
この方法は、あらかじめ参加したい業者は、仕様書を取りに市役所に行きます。→期日までに必要な書類をそろえて、入札価格を郵送で私書箱に送る。→改札日前日に市が取りに行き、当日参加業者の中から2社を選んで立会人にする。→改札、決定。→決定された業者は、知らせを受けて契約の手続きをとる。
参加業者は、大塚土木、山中土建、浅見工業、清水建材、青木清掃の5社。それぞれの応札金額は、ホームページで発表しないと不明だが、予定価格3762万円に対し、大塚土木3350万円が最低価格。その次は、山中土建で3380万円。落札率89%。
今までは指名競争で97~8%。一般競争では70%台から80%前半。たった5社でしかも今までの仲間のみが参加するのであれば、談合は簡単です。
それにしても、他に仕事を欲しい業者はいないのでしょうか?この不況、そんな業界はどこにもないのに、なぜ参加しないのでしょうか?書類は代行業者が書いてくれるのだから、Bランクなら参加できるはずですが。
この仕組みのミソは、仕様書を取りに行く制度。誰が参加の意思があるかは、職員も市長も知ることが出来るのです。だから業者にも当然漏れますから、談合はた易い。国土交通省などは、あらかじめ登録をさせた業者なら、誰でも仕様書を手に入れられるようにしています。
今の仕組みでは、不正がいっぱい、モラル崩壊の桶川市。仕様書を取りに来た業者を教えることはた易いことです。だから一般競争入札でも5社しか参加しない、しかも改札日に全員が集まるようになるのです。
指名競争入札・・・体育館耐震化工事
一般競争は大きな工事。小さな工事は、市内業者優先で指名競争入札。それが常識なのですが、桶川市は指名か一般かの入札の工事を市長が「指名」するのです。他の自治体では、金額で決めているところが多いのですが、桶川市は工事まで指名してしまうから、最終敵に指名による市長の裁量権が、ずーと残り続け、それが官製談合ではないか、と言われる所以です。
それが今回はとても分かりやすく現れました。まず、
桶川中屋内運動場耐震補強工事。指名参加業者・・・上尾興業、柏木建設、加納工務店、島村工業、住吉建設、田島建設、タナベ建設、千本興業、丸和工業、守屋八潮建設の10社。→住吉建設が1億2千万円で落札。
次に、加納小屋内運動場耐震補強工事・・・・上尾興業、柏木建設、加納工務店、島村工業、住吉建設、田島建設、タナベ建設、千本興業、丸和工業、守屋八潮建設の10社。つまり、全く同じ業者。→加納工務店が1億1600万円で落札。
これは全くおかしなことです。指名委員会の議事録に付された資料と、以下の議事録を読み比べて見て下さい。
議事録・・・指名決定について、
「桶川中屋内運動場耐震補強工事」本工事は、Aランクに該当する工事であることから、Aランク業者を残し、Bランク業者のうち、市内業者優先から市外の業者であるno4no12を除外する。
「加納小屋内運動場耐震補強工事」本工事は、Aランクに該当する工事であることから、Aランクの業者を残し、Bランクの業者のうち、市内業者優先から、市外の業者であるno4及びno12を除外する。
市外の業者であるno4と、no12を除外する。
全く同じ文章。12社のうち2社をはずした理由は、成り立ちません。
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来週、ホームページでが公開されれば、落札率と他の会社がいくらで応札したかは分かるはずです。
市民をなめている
今日は、少し品のない言葉を使わざるを得ません。捜査の対象となっている桶川市。警察もなめられたものです。
ここまで破廉恥で幼稚な指名の方法と理屈付けに、一般競争入札工事の「指名」。これに市民が疑問をもたないと考える市長は、よほど市民をなめているのか、それともどっぷりと権力の甘い汁に浸かって見えなくなっているのか、真実を知りたいものです・・・。
それとも、そんなことを考えていられないほど、追い込まれた「お約束」をしてしまったのでしょうか?
それとこの工事は、不落隋契。聴きなれない言葉でしょうが、予定価格よりも金額が高かった場合、入札不調になるのですが、その場合には改めてこれまで市の業者をはずして指名するのが原則です。それをやらないのが不落隋契。つまり一番低い価格の業者と随意契約をするというものです。
これらの業者が入札不調になったら、大変。全部はずされるのですから。だから、最初から工事が迫った時期に入札をし、時間がないから再入札は不可、という決済をとっているのです。
市内業者優先なら、最初から市外を入れなければよいだけなのに、市外業者も入った指名。幼稚なのか、破廉恥なのか、誰が教えてくれーーー。
この仕事。桶小増築工事の時のように、上投げ方式ですよね。下請け報告書に届けはなくとも、しっかりと指名された大手業者が請け負っていましたから。(相指名業者を下請けには出来ないので)
皆さんも、工事の業者をしっかりと見ていて下さい。残り9社の誰かが仕事をしていたら、報告して下さいね。

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