㈱松田平田設計に支払った709万円、監査請求をしました

ご無沙汰です
議会が終わって、2週間、その間激務の中で一段落。とは言うものの、まだまだ忙しい日が続きますが、ブログを書ける余裕がやっと出来ました。
3月26日に出しました
以前からお話していた新庁舎の設計契約解除解決金、709万円。市長は㈱松田平田設計に、議会に報告もなく昨年3月28日に支払っていました。そのことを知ったのは、昨年6月の渡辺映夫議員の一般質問の答えを聞いてから。議会を傍聴して知ったのですが、びっくり仰天です。
損害金として、市長の専決で決められる額は50万円まで。桶川市事務決裁規程で決まっています。それをはるかに超えた709万円。40代サラリーマンの平均月収より高い。おかしいと思って、昨年から情報公開をずっとしてきました。そして、監査請求の期限(支払った日~1年の3月28日)ぎりぎりまで資料を見てきた結果、数々の問題が見えてきました。
無法地帯の桶川市
まず驚いたのは、法や制度を勝手に変えてしまうことです。二重払いなんて何のその。この土壌は市長そのものにもあるのでは? と、疑いたくなるほどです。
つまり、50万円以上の損害金は地方自治法で議会の決定事項なのです。それは、幹部も市長も十分承知しています。しかし、議会にかけたら、709万円は認められる金額ではない。なぜなら、9月20日に、議会が「将来に禍根を残さないよう慎重な取り組みを求める決議」を出し、市長に議会から申し入れているという事実があるのです。
にも係わらず、その後も設計協議をしていたからです。そして、㈱松田平田が要求した709万円には、その後の協議から解約金額の計算の作業まで、請求しているのです。もっと言えば、契約前の市との協議まで請求しているのですから呆れてものが言えません。だから、この金額を議会にかけても否決は、見えていたわけです。
なぜ決議が出たのか
隣接地を入れないと容積率が足りなかった今回の市役所建設。土地の価格が折り合わず、購入不可能になったにもかかわらず、市長は市役所を建てたかったのです。そして考えたのが、隣接地を借地として容積率を借りてくる手法。建築基準法の特例です。そして年間の借地料は500万円。
しかし、もし隣接地が転売されたらどうなるでしょうか? そこに建物を建てることは可能なのです。するとわが桶川市役所は、容積率違反の違法建築物に成り下がります。たとえ、地上権を設定しても、借地権を設定しても土地は売れるし、建築確認は降ります。そんなリスクをわざわざ負ってまで建てる必要はどこにあるのでしょうか?
しかも毎年500万の借地料を払って、10年で5000万円。それならどこかを購入したら、安定もするし、無駄な支出はしなくてすむのです。その借地の話が出たのが8月の議会の全員協議会。プロポーザルで業者を決めたのが5月。契約前の6月の14日には、「土地は購入しない」と業者との打ち合わせで市が宣言しているのです。
つまり、最初から議会に隠して、1回のプロポーザルで業者を決め、(委員の名前も非公表、傍聴を申し込んでも秘密会だって! ) 建築手法も議会を騙した形で7月に契約をしたのです。
従って、8月4日の全員協議会で驚いた良識派の議員たちが、9月議会で決議を出したわけです。「用地が購入できるまでは、設計業務を一時ストップさせること」と、明確に書いてあります。(市のホームページ、06年9月20日の議事録を見てください。)
それでも、市長は設計協議を止めなかった。購入でなくても、代替地との交換で市の土地にすればよいと考えたのです。ここでも議会を無視したわけです。しかし、結果的に購入もできず、代替地も見つからず、交渉は決裂、正式にあきらめ、契約解除を申し入れたのが2月。
契約解除ではなかった
契約解除を申し入れ、松田平田は当初抵抗するも、最後は受け入れ。「損害賠償は請求しない」と、市に言ったというのですが、804万円の請求書を突きつけた。さて、どうしよう。
これまでの日当などを考えても協議は20回程度。こんな高額を吹っかけられるとは思ってもいなかった。これを支払うには議会の議決は無理。しかし、委託契約約款にも、契約書にも、「損害額は双方話し合って決める」としか書かれていない。
そこで苦肉の策として、工事契約約款にある、「出来高払い」の考え方をもってきた。工事検査室に検査をさせたという形式で、松田平田が請求した管理経費率1.0で計算した804まんえんの金額を、市の計算式で算定して、709万と確定して支払ったのです。それが、資料の中から読み取れるものです。
勝手に解釈してしまう桶川市。こんなことが認められるのなら、どんな契約も完了しなくたって、なんだって支払うことは出来ます。そんなに自分達の作った規則を、都合よく変えたり捻じ曲げたりすることが出来るのか ! 地方自治法に基づいて、税金を使い、そのために契約書を交わし、ひな形としての約款を市として決めているのに、市長の指示があれば地方自治法も何のその。
とても怖い話です。これに目を瞑っていたら、私は何のために議員をやっているのだろう?
まだまだある無法地帯、請求書の怪
お蔭様で、市長選に敗れてからの1年半。リフレッシュも勉強も情報公開もたっぷりさせていただいき、資料を見て、すぐに勘が働くようになりました。
最初に、松田平田が成果品として収めた、各課の調査シートと、現状の見取り図(つまり、これが709万円のお仕事です。合計73ページ、一枚10万円の成果品です)  の段階では、請求書はついていませんでした。
ところが、工事検査室で検査OKが出た書類には709万円と金額が載っているのです。一体そのお金の根拠は何なのか、全くわかりません。人工の計算には、使途の打ち合わせの他に、社内業務まで計上し、延べ23人が計算されています。
つまり、いわば言い値です。だって、社内業務など記録もないし、確認の方保などないのです。そうそう、それに加え、松田平田が桶川市でやった業務が一日換算の人工で、積算されていますが、市には記録がないので、その照合が出来ていないのです。打ち合わせ記録を松田平田にさせていたので、。自分達は記録をとっていないのです。ですから、情報公開では、業務報告の確認のための資料は、「不存在」です。
話を戻して、73ページの仕事を23人がやったとなると、1日3,4ページしかやっていなかったことになります。しかも、そのうちの半分は職員が記入したワークシートを書き直しただけ。私も是非やってみたい仕事です。
よほど桶川市は金があると見えます。けちけちと健康診断の個人負担をあげたり、要介護者のオムツ助成を切り下げたりする必要などないのに、そちらにお金が回ったのでしょうか?
順序が違う支払い手順
つい、腹がたって脱線しますが、話を元に戻します。まだまだ違法は続きます。
支払額の確定の起案がされます。これは、工事検査室が、「ハイしっかりお仕事やってました、その金額でいいですよ。」と判を押した書類を財務課に届け、→確認の決裁→金額の確定→支払い手続きという手順をとります。
ところが、工事検査室から財務課に確認の報告が3月15日、709万円の金額を確定する財務課の起案が3月13日と、逆になっているのです。その起案書の中に添付された書類には、松田平田が804万円を請求したとあるのですが、その書類は見当たらないのです。
さらにさらに、松田平田から桶川市に請求書が出されたのが3月15日。上記の2つの起案にあった709万円は、どうやって確定したのでしょうか? 何度も何度も情報公開しても、無いというのですから、不思議です。
火のないところに煙は立たない、と同じように、請求のないところに金額はわいてこないのです。ここに極めて不可解な金銭確定の裏取引があったのではないかと、思われます。
2700万の仕事のどの部分をやったのか
今までは、法律違反の数々。これに加え、契約書に書かれた仕様書の内容は、一つも仕事が終わっていないのに、26%の支払いをしていることの不可解さがあります。仕様書には、市役所庁舎基本設計、仮庁舎実施設計、現在の庁舎の解体設計です。しかし、前述したように、現状のワークシートのみ、後は自分の手がけた建物を視察したバンフレットなどを添付して膨らませているだけなのです。
市長の政治判断の誤り 
そして、9月20日の議会の決議以降も、打ち合わせを続けていたことが、請求金額を膨らませるだけにしかならなかったのです。後半は記録さえもとっていません。そんないい加減な支払いをしていたら、お金はいくらあっても足りません。あまりにもへりくだったこの支払いは、不可解さを増すばかりです。
いずれにせよ。、数々の法律違反が重なった上での支払いです。全額返金を私は確信しています。
3月議会は、いろいろなことがあったのですが、今後少しずつお知らせして行きます。
おかしな民主党・・・後期高齢者制度に賛成=見直しに反対
最終日とその前日ですが、議案の採決が行われます。今、75歳以上の高齢者を混乱に落とし入れている後期高齢者医療保険。保険料を毎月支払わせる制度に変えたものです。これは、小泉政権の時に国が成立させたもの。勿論民主党は反対、当時は私も一緒に厚労省に抗議もしました。今でも民主党は反対です。
でも、桶川市の民主党は賛成です。市の後期高齢者医療制度の予算に賛成。共産党が出した「見直しを求める意見書」には反対です。
私は、不思議だったので、「あれ、民主党は見直しに反対? ?  おかしいね-」と、言ったら、
「カンケイない !  」と、佐藤議員に一喝されてしまいました。 その時、密かに、一貫性のなさで、衆議院選挙が大変になるのでは、と余計な心配をしたものです。

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