議会のあり方について

このブログを見ている人がだんだん増えています。その3割ぐらいは市の職員と思われるのです。従って、様々な思惑が錯綜する現在、すべての委員会の委員長から監査まで、もう決まっていると思われ、私もほぼ間違いないと思っていますが、もう少し、情報収集してから書き込むことにします。
というのは、私にとって議会の役割なんて正直言って誰でも良いことなのです。委員長になると、かつては強い権限で議案の調整などもしましたが、今は、一部の職員と一人の議員が握っている市政。議会の権能も地方自治法も、市民の付託という意味も理解していない議会。委員長としてメリットがあるのは、議長の代理で議長交際費で会合に出席すること。そこで各種団体や市民グループにあって話を出来ること。そして、入学式・卒業式に来賓として挨拶が出来るくらいなもの。最もこれが大事という人もいるけれど・・・。
委員長の責務
それよりも、委員会の長は、議事をどう仕切り、まとめるか、市民の目線で議論をどう集約するか、市にはどのような資料を要求するか、議論の要点を即座に把握することが必要です。さらに、本会議の報告をいかにわかりやすく伝えられるか、も問われます。いわば、常に頭を回転していなければならない状況で、聞く人にわかりやすい報告を作る工夫も要求されるのです。
それに対してのネック。質問者側の議員も、答弁者側の職員も、主語述語が完結していないので、議事録を読むと要点がはっきりしないことが多いということ。すると、面倒くさい、まとめられない時は、その答弁を本会議で延々と読むことになる。ながーい、ながーい、委員長報告がされることになるわけです。
つまり、壇上に上がる回数が多ければ多いほど、その人の能力が見られてしまう、評価されてもしまうのです。
従って、忙しい私としては、市と議論をきちんとする一委員の方が理想的。だから、役取りなど関係ないのです。
しかし、議長は違います。議事をどう取り仕切り、市長に対して物申せるか、要になっているわけですが、残念なことに今の議会に議長としてその見識を持っている人は見当たりません。パワーゲームで決まっていく実態の中で、その場面でどう判断し、行動し、皆さんに伝えるかが、無会派の役割りだと思っています。
そんなわけでこのブログを書き続けていますが、今日はここ数日の別の問題について、書きたいと思います。
神明マンションの市の「あっせん」はなぜしないのか
神明の15階鉛筆ビル、現在2つの動きがあります。
一つは、地区計画で高さ制限を決めること。200名を超える成人の住民の署名が出されているにも関わらず。桶川市が対応していないのは都市計画法違反として、市に抗議をしているようです。
もう一つは、建築主との「あっせん」の申し入れに対し、約2ヶ月、時間延ばしとしてしか考えられない対応をしていたことです。桶川市は、わたしたちが作った「中高層の建築物にかかる紛争の防止に関する条例」が゛あり、悪質な業者に対しては、市長のあっせん、調停により、話し合いをもつことが出来るようになっています。建築主の川口土木㈱は、いまだ一度も住民との話し合いに応じようとせず、ケン・オフィスという会社に、代理行為をさせています。今、マンション業界は、何回まで認めさせたら、いくら、住民対応を短時間で終えたらいくらなど、企業舎弟や、数人で経営する代理業と称する業者の稼ぎ場所となっています。自治体によっては、このような業者の介入を認めないところもありますが、桶川市は業者に極端に甘く、近隣の説明報告書もいい加減に書かれているにも関わらず、書類を見ればすぐにわかるにも関わらず、これを合法として受理、開発許可から建築同意まですべての手続きを終わらせてしまっています。
何度も建築主の説明会を要求したのですが、これも果たせず、埼玉県は「要綱なので強制力が無い」と言い訳し、桶川市は、「努力しているけど応じてくれない」と、いい逃れをして、市民の側に立たない姿勢が見え隠れしています。
そこで、正式に条例に基づく「あっせん」を申し入れたのですが、書式がどうだ、対象者がどうだ、今度はいついつに来てくれ、などのらりくらり時間を伸ばしている状況なのです。しかも、この担当は秘書課、直接市長の指示下にあるのですから、意図的に伸ばしているとしか考えられない状況がありました。
そこで、議員協議会の開かれた3日の日、終わってすぐその足で、住民二人と秘書課に行き、受理をするように改めて申し入れをしました。この制度は、建築基準法で許可が下りてしまえば、すべて「そこのけそこのけ」、と建築が出来る今の法律の不備な状況に対し、少しでも地域の住民の環境を守るために、話し合いのテーブルを市が用意するものです。従って担当者や市長次第で、地域の環境を守るための精一杯の努力が出来るわけです。「意図的に伸ばしたわけではありません」とその日に答えた担当者。その後6日にも秘書室長にも申し入れに行き、同様に弁解をしています。しかし、私は、あえて、意図的だ、と申し入れ、「建築確認がその間に出てしまい、工事協定から建築主との話し合いまでは、工事を開始しないように。そうなった場合には、市が伸ばしてきた責任がある」と強く言い渡してきました。市がどのような姿勢と努力を示すかは、来週の市の対応にかかっています。市は建築主の代理人から、「11月29日の建築確認が降りたと聞いている。」というのです。そういう連絡は取れていながら、何も努力をしないのは、なぜでしょうか?
江川周辺の埋め立てにガラ
昨日のことです。江川の上尾側に大量の農地の埋め立てが許可されています。今、江川の氾濫による市道の水没が問題になっている時、周辺の埋め立てを許可したことを、矛盾する行為だと抗議をしています。なぜなら、江川については、5年間かけて、国、県、関係市の河川、農地の担当者と環境保護団体、地元住民が入った協議会を作り、一定の方向性をまとめているからです。その中には、これまで周辺のに埋め立てや宅地造成が氾濫の原因であること、現時点で残された周辺の農地が氾濫時の受け入れになっていることなどから、これ以上の埋め立てについては抑制する、ことになっていたからです。江川改修事業は、早くても再来年、その間、おそらく氾濫は激しくなると確実に予測されるにも関わらず、許可を出した上尾市の農業委員会、県の農政、歯止めをかけることが出来なかった市の河川課、県の河川砂防課の責任は大きく、どうして役人は、住民のことを考えないのだろうと、つくづく日々思い知らされている毎日です。
県の廃棄物指導課も
その埋め立てを巡って、トラスト地の植物を伐採し、埋め立てで谷になってしまうとの相談が持ち込まれています。私は、選挙前に現地にも行き、県の廃棄物指導課にも行き、悪質な土砂の搬入は止めるようにお願いをしていました。
しかし、その回答が選挙中に届き、要は「大した廃棄物ではない」という回答でした。写真を見ても現地でも建設廃材の混入率はかなりのもの。私は納得できず、情報公開申請をしていました。その公開が昨日あったので、書類のコピーの請求とともに、話しをしてきました。話しは長くなるのですが、「県の判断では、土砂をどかしたり、調査するのは業者に負担がかかる。その負担をかけるほどには悪質でなく、表に見えている廃材をどかして、今後はこのような土砂は運搬しないように指導した。農地改良の土砂として適切であるかの判断は農林振興センターがする。問題無いと聞いている。」というものです。
呆れて、呆れて、ものが言えない!のではなく、怒って、情けなくて、正直脅してきてしまいました。「中にもガラは入っているはずで、何で確かめないのですか?」「この程度は不法投棄とは言えないので。」「では、不法投棄との違いを説明してください。あなた方の胸先三寸にあるとは言えないはず。県に基準がなければ判断できないはず。」「ですから、それは農林振興センターが判断しているので・・・」「農林振興センターは、嘘ばかりついているし、現地調査の記録もとっていなかった。信用できないから、廃棄物行政としてきちんとやっと欲しいとお願いしたはずだ。」「基準はない。ケースバイケースだ。」「それれでも判断基準はあるはずだ。そうでないと、先ほどから何回も業者に負担がかかると、言っているが、その証明がない。業者に便宜を図ったということになる。」
およそ県の職員とは考えられない回答です。私は県議会が機能していないと、ここ数年感じることが多くなりました。いつか書きたいと思いますが、知事への手紙などひどいものです。役所としても機能していないのです。
そこで最後の切り札に。「だいだい、廃棄物が明らかに入っていながら、中を確かめない? そこで業者が拒否したのなら別ですよ。確かめる義務はあるはずです。それに加えて、外だけ見えないように、撤去してくれ、とは何事ですか!撤去しろということは明らかにガラがあり、それは目は瞑るから、と言っているようなもの。それが県の職員のやることですか!それが廃棄物処理法に書いてあることですか!あなた方の仕事はそんなものですか!面倒くさい仕事はこうやって逃げるのですか!自分のことだけなんですね。」
そこで、しばし沈黙。若い担当者などは、私を敵のような目つきで見るので、少し穏やかに、「お互い、地球環境を守るためにやっているのではないのですか?  湿地がなぜ重要かは、わかりますよね。私は敵ではないのですよ。私には何の利害もありません。給料ももらっていませんよ。」
「はっ」としたように表情を変えた職員。私は、しばし考え込む。もう少しきちんとした指導をしていれば、こんな事態にならないのに・・・・。しかし、追い込んだだけでは何にも解決できません。そこで、「もう一度、現地に行き、中を確かめてきてください。建築解体の現場から持ってきたことが判明している以上、悪質な残土は湿地や川の水を汚します。業者に協力を求めて再度指導をしてきて下さい。判断は出来ないでしょうから、上司に相談をして回答を下さい。」と、言い残して帰りました。
長い間県庁に行っているけれど、今の時代ほど情報公開も遅れ、県民に向いていない県政は感じたことがありません。桶川とどこか似ている感じがしています。
今日は又、横浜の娘の公演に差し入れです。戦争、暴力に対する人々の感覚を、舞踏や音楽と一緒に表現し、暴力に対する告発が脈々と流れ、命や自然・地球への問いかけが隠れる、コラボレーションです。まあまあの出来と思います。
明日は、友人と一緒に見て、終わったら中華街で買い物と食事を。なんて考えています。余り余裕は無いけれど、一般質問の構想を練りながら、気分転換をしたいな、と思いますが、できるでしょうか?

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