彼岸花が満開に
彼岸の中日を過ぎ、庭の彼岸花もほぼ満開に。ふと気づくと明日は十五夜です。暑い暑いと思っている間だに、あっという間に秋が来ていた感じがします。
毎日、自分が生かされていることに感謝をしつつ、時間のある限り、マイクを持って市内各所で、話しをしています。
今日は、気になっていたお墓参りをと思い、急ぎ”おはぎ”を作るために、小豆を煮ています。8時から煮始めたので、お昼近くになってしまいそうで、その合間に書くことに決めました。
神明2丁目の乱開発は?
ところで、神明2丁目に計画予定の15階マンション。これについての開発許可の取り消しを8月に審査請求し、先週、県の開発審査会で口頭陳述がありました。
発言者は9人、みんな寝ずに考え、原稿を書いて、仕事も時間休をとり、緊張した面持ちで会場につきました。K氏などは床屋まで行って身だしなみを整えて審査会に敬意を表しています。私が一番ラフな格好だったかも知れません。
それだけ、県の審査に期待をしていたわけですが、行ってびっくり。桶川市の職員が5~6人。同席して一緒に話しを聞く、という形式というのです。前日に、「市の職員は、何かと請求者に対して働きかけや嫌がらせが多い。したがってプライバシーを守ってほしい。」とお願いしたのですが、どうなってんだ?
担当者に問い合わせたところ、「その旨は厳しく市の職員に伝えた」と言うので、がっくり。言えばすむというのでなく、「席を別にし、議事録も私たちに情報公開で出すように個人名を黒く塗って欲しい。」と言ったのに。仕方なく、みんなで、「個人名を伏せて話しをしよう」と申し合わせました。
そして、開会直後、会長が「時間は一時間」といったので、6人の代理人たる私は「ちょっと待ってください。20人分の請求です。全員が話しても一人3分しか話せません。あらかじめ時間の制限も聞いていないし、無理があります」
会長「1時間です」・・・・ ナッナンだ! この対応は! 今までに無く高圧的。信じられない。会長「発言者は手を挙げてください。」
別のK氏から順番を決めていたので開始。ところが一人目の発言に対し、会長「市はどう考えますか?」と何回かやり取り。これは民主的かな・・・と思い直し。というのは、市がほとんど答えられないことが却ってわかってしまったのです。
こんな発言も。K氏「自分は保険の仕事をしています。だから、そこが地震のとき安全か、当然審査の対象にします。ここは、県の調査で活断層のある地域。15階の高層建築物は危険。マグネチュード7.6の想定も出ているのだから」
会長「桶川市これに対しどうですか?」
町田都市計画課長「われわれは、それを感知していない。それに、そのような地震が起きたら他の住宅も同じように倒壊すると思われる。」・・・・ああ、この程度で行政が動いているんだ。
3人目が終わった途端、「1時間です、最後に何かありますか?」 ・・・・えっえーーーーーー! ! ! ! !
「ちょっと待ってください。こんなやり方に強く抗議します。市も交えて1時間などというのはとても無理なことです。あらかじめこんな話しも聞いていません。」と言っだが、聞いてもらえそうもないので、早口で、一通りの問題点を述べました。しかし、用意してきた資料も説明出来ず、委員に配ってももらえず・・・。
ヤケ酒か、気勢酒か
この地域は15階マンションなど想定できなかった地域。区画整理組合は「この地域は3階まで」と説明をしてきたらしく、また市の建築課に3階までと言われ、設計士が設計変更をした住民もいるのです。そこにのっぽの鉛筆ビルです。
県は、マンショントラブルに対し、高さ規制の地区計画を積極的に支援しています。委員の大半は、この計画に問題を感じたり、住民に同情的であるものの、結論は先にありき、という感じで、口頭陳述は形式なのだと、改めて思い知らされ、まるで、江戸時代のお白州に座らせられた庶民の気分を満喫してきました。
残りの請求人はほとんどしゃべれず、「徹夜で用意した資料や原稿は一体どうなるんだ!」 帰りはみんなでヤケ酒。終わった安心感と、桶川市の職員の税金の無駄遣いに来ただけの発言内容を、「良識ある委員はわかったに違いない」と早とちりの打ち上げのような気分も。
しかし、みんな「こういうことがなかったら、みんなとこんなに力をあわせることも知り合うこともなかったね」 「そうだね」 「そうだね」 「これを機に頑張ろう!」と、大いに盛りあがったことも事実なのです。
結局のところ、「結論ありき」で進んでいる審査会。役所正当説、性善説がはびこっているんだ、と。私自身は、庶民の悲哀と矛盾を感じ取ってきました。
しかし、そこで負けないぞ! 夕方一足先に戻って街頭演説をした後、今日の抗議文といえなかった人たちの分を集めて、翌日、審査会事務局に提出しました。電話では、昨日のうちに結論を出した感触がありましたが、「あくまで最後まで誠実に、法の趣旨を貫き通す。」姿勢を持ち続けようと思います。
権力を持ったものは、「人の幸せの為に力を持たされている」という真理を忘れ、「自分の力だ」と勘違いをした途端に、誤った道を歩きはじめるのです。やはり、政治に哲学は必要です。
おはぎを作りました。お墓参りをしてから街頭演説に行きます。
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