さあ、役取り議会が始まりました

今日は議会初日、6時までかかり、午前中は、議長副議長、委員会の委員長、副委員長、議運(議会運営委員会)、一部事務組合議会などが決まります。午後は、12月議会提案の議案説明と質疑が行われました。
新政会と公明の役取り、ぺんぺん草も生えない丸取り
朝9時半、まず課長以上の職員の紹介が行われました。私はこの頃とみに人の顔に興味を持っています。誠実な人、ただ仕事をこなしているだけの人、ゴマをすって出世だけを考えている人、甘い汁を吸っている人、問題意識を感じて仕事をしている人、様々な顔と人柄に大いに興味を持って観察をさせてもらいました。
議長選挙は自分に投票
まず、議長選挙。すでに公明の関根議員との話しが入っている。しかし、新政会は全員公明党に投票するのだろうか?
私はといえば、今朝、明け方に夢を見ました。多数で決まっている議長選挙なら、私は投票をしてくれた人たちに対し、恥じない行動をしたい。その他目の投票行動はどうあるべきか、数日前には考えていたのだけれど、一般質問に頭がシフトしていて、忘れていたのです。それが明け方、自分に投票する夢を見て、決心しました。北村文子と書こう。他の会派の名前を書くこともやぶさかではありません。しかし、今回私は、桶川を変えなければならない、不正は正さなければならない、と決意をして議員に復帰しました。勉強が楽しくて、国会のやりがいのある仕事や、いろいろな経験が出来る生活を棄てた代償は、そんなに安いものではない。私は一人でも、勝負するという意味で、一票だけの自分の票を入れたのです。
結果は、関根(公明)13、高野(共産)3、関根(平成会)2、北村1、無効2 となりました。その後、関根氏の挨拶・・・緊張し、・・・「議会に求められているのは監視機能の強化と透明性と説明責任」・・・へえーっ、意外・・・与党なのに、監視機能を強化していたら、決算なんて賛成しないのに・・・・なんて思って
さて、次は副議長選挙→砂川(新政会)13、大沢(共産)3、岡地(平成会)2、無効3
・・・私はといえば、白票です。セレモニーとは言えども、関根議長の下での副議長などは、・・・迷わず白票です。
委員を交代させてまで委員長を
その後、休憩でまたまた世話人会。
民主(新風21)は、これまで決まった委員を入れ替えるのだそうです。総務委にいた町田氏と、民生経済の大塩氏が交替なのだそうです。ああ、また役取りか!「呆れ」を通り越して浅ましきばかりなり・・・。次に、一部事務組合(上尾・伊奈衛生組合、桶川・北本水道組合、県央広域事務組合)に決まっていた議員から、議長、副議長、監査委員をはずすために、「決まっていない監査委員を先に決めたい」という。なぜこんなことをするかといえば、組合委員を議長が指名して決めることになっていて、そこから三役をはずはした形で、決めたいのだ。
しかし、監査委員は、法律上、議会から一名選出し、市長が任命をするので、議会では、市長に推薦をする形式をとる。決定は議会最終日に、採決で決めることになっています。つまり、①市長から議会に推薦依頼→②議会で候補を選出→③市長が議案として提案→④議会で同意の採決、という手順だ。これまでは話し合いで、全会一致を原則としてきました。
しかし、今回はそうは行かない状況。なぜなら、与党といわれる新政会と公明党と民主党(新風21)は統一行動をとって、すべての委員長を獲得しようと画策しているから。
これまで、最大会派の平成会も、議長、副議長はとっても、委員長には対立会派に配慮し、必ずバランスをとってポストを割り振ってきたのです。行政委員会や一部事務組合も、少数会派の意向を優先させ、議会の運営を円滑に出来るようにしてきたのです。それが今回は、ポストが欲しくて一緒になった会派が一緒になった与党連立といったところでしょうか。
町田氏を民生経済委に交替したのは、この委員会に議運の委員長ポストをねらう和久津氏、副議長の砂川氏がいて、新人3人を残すと、高野氏と関根武氏しかいないから。それでは委員長を取られてしまうので、大塩氏が将棋の駒隣、交替したでしょう。安の定の結果が数十分後には出るのてす。
監査委員の推薦
そして監査委員の推薦。新政会から野口氏、私が高野氏を推薦。
そして高野氏「私も推薦されたが、今関根武氏が1年しか監査をやっていない。これまでの経験を生かして改めてやって欲しい。野口さんは妻が職員なんですね。公平な監査が出来るか心配がありますね。」と、全部話し終わらないうちに、大声で「関係ない!関係ない!そんなのまったく問題ない!」 と、佐藤氏。・・・・驚いた。・・・ああ、だから夫婦で市役所を私物化なんていっても意に介さなかったのだな・・・この感覚に、正直恐ろしさを感じた。
三権分立も政治学の基本も、民主主義も全く異なる意識を持った公務員がわが桶川にいて、今度はそれが議員として大声を挙げている。「こんな桶川でいいのかよ!」心の中で叫び・・・、
・・・私「なるほど、おっしゃる通り、では高野氏推薦を撤回し、関根氏の推薦を支持します。」 和久津「現在、関根氏は監査委員ですが、引き続き、やっていただきたいとの提案がありました」・・・ん?・・・何だか、わざとらしい言い方。和久津氏は、この間一貫して与党よりの方向性を意識した発言が目に付く。座長としての公平性に頭が回らないのか、それとも意図的なのか、だとしたらかなりの悪人だなーと、又一人感想にふける。・・・これは、その後の議運にもち越されることになりました。
またまた議運を巡って・・・今度は6人の新政会で3人だと!
その後、議運について又議論が再開。
突然大沢(公明)「議運のメンバーが7人で発足するのはまずいという議論があった。従って新政会からもう一人を増やしたらどうか。」・・・そら、おいでなさった。何てえげつない奴だ。
「ハイ! そりゃ、あんまりおかしいのでは? 無会派であろうと同じように有権者がいる。21分の4人から一人も出さない、そして6人の会派から3人なんて21分の2だ。会派に入ったか入らなかったかで、無視するのはおかしい。」
佐藤「会派に入っていないものが何で議運に入れるのか、無会派の人間がどう意見をまとめるのか」
北村「今までだって、まとめてやってきた経過がある。大体、議運は、条例上の委員会。会派の代表で構成されるという根拠はどこにあるのか」・・・しばし沈黙
・・・佐藤「かつて一時期、そういうことがあったが、無会派の代表は有り得ない。」
北村「今の会派だって同じようなもの」佐藤「それは失礼だよ」北村「条例に根拠がなく、不公平なことをやるのなら、訴えることも出来る。」・・・佐藤「大きな声を出すなよ。」北村「先に大声を出したのはそっちでしょ。」佐藤「これは地声だ。」北村「では、それなら私も地声。」
そんな応酬・・・関根議長「進藤さんは独自で構わないということだったので、3人(北村・島村・渡辺)で便宜的でもいいから、会派届けを出せないのでしょうか」
北村「それは議長あっせんということで、2人に話してください。」と、私は議長に下駄を預けた。
というのは、私も新政会が、3人出すということも予測していた。しかしだ、「そこまで破廉恥、無分別ではないだろう。」と思っていた所もあり、かといってそのことは2人に話しておく必要がある。すでに3日の日にも、その話しはしてあった。しかし、渡辺光子氏「そんな話(北村を排除する)事も聞いていたけど、私はこのままでいい。」
島村氏「周りから半年は無会派でやるように言われているから」と聞いていたのです。つまり、これは、私が議運に入るか入らないかの事ではなく、桶川の現状についても、危機感についても温度差がありすぎるし、議会全体のことを考えていないのです。
多数の暴力は必ず議会を腐敗させる
誰かが議長になりたい、委員長になりたい、それはそれで、なりたい人がなればいいと思います。何よりも一番危険なのは、言論封殺であり、多数の暴力なのです。私は、憲法前文の精神を尊重したい。
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そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。(1946113日公布)
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これは、普遍的真理であり、精神です。議会が最もこの精神を大事にしなければならないにもかかわらず、全く逆の自分のことのみに専念する人たちと肩を並べるわが身を何とせふ。
今回の委員会の構成や委員長の決め方にしても、すべて数で与党として、善悪の判断なく、強引に通していこうとする姿勢。民主主義は意見の対立が合っても、議論を重ねるうちに結論が見えてくるもの。市長に対する批判は、具体的に数々の問題があったからこそ。本当はわかっているのですよね、と聞いて見たい気がする!
 明日は一般質問提出期限
さて、長々と書いても書ききれないことが続きます。しかし、明日の午前中に、一般質問を出さなければなりません。まだ構想の段階で、証拠と資料を精査し、その後の文章を作らなければなりません。しかも明日は、9時半に来客、10時に情報公開、しかも量が山ほど。いつ一般質問を書いて出すかといえば、今日の夜か、明日の早朝しかないのです。で、寝ることにしました。そこで私の体験した総務委員会のことだけ報告して今日は止めたいと思います。
総務委員長は大沢(公明)  敬称略
年長の市川が仮委員長となり、委員会開始。すべて数で役取りを考えている与党連合。新政会野口が、公明が大沢を推薦、私が大沢和子を推薦。二人大沢になり、「2人で正副を決めたら」と私が言ったら、公明大沢、あわてて「今は委員長を決めてるんだ。」
ぎくしゃくした雰囲気の中を、結局挙手により、公明大沢に。(岡地、本人、野口、大塩で4票、大沢和に私と本人2票)
次に、副委員長。ここでちょっとした面白劇場が開幕。まず、市川が野口を推薦。すでに監査の候補になっている野口。ドキマギしているので、私「監査もやって副委員長もやってはないでしょ」
大沢委員長「それ問題ないでしょ。ちょっと調べてきて。」・・・はっ!  ?・・・そこまでして独占したいのか?
事務局「問題がないそうです。」北村「ちょっと待ってくださいよー。監査やって総務の副委員長やって、総務委員会が笑われますよ。」
野口「それでは私から推薦します、市川さん。」
私「私は大沢和子さんを推薦します。男女共同参画担当の委員会。女性にも活躍の場という意味で是非大沢さんを副委員長にして欲しい」
委員長「2人出ましたがどうしますか。」北村「できれぱ話し合いでやって欲しい。」
岡地「話し合い、いいですね。」じゃあ2人で・・・いやこの場で・・
大沢和子「ではいですか。総務委員会は始めて経験しますが、大事な委員会と思っています。大沢信幸さんを補佐し、一緒にやれればいいと思っています。」・・・エライ! 良く言った!・・・・と思ったら、
グズグズしていた市川「私も、会派として推薦されれば、固辞するのはないかと思う。やらしていただく方向でお願いしたい。」
では採決となり、大沢2、市川2(野口、本人)・・・あれれ・・・大塩さんは?大塩「私はわからないからちょっと・・・」棄権です。
岡地は勿論賛成しない。2対2だが、委員長の裁決で市川に決まった。
その後の市川副委員長の挨拶「謀らずも、晴天の霹靂というか、委員長を補佐し、やっていきたい」謀ったし、自分でやりたいといったし、なにが晴天の霹靂か、わからない、逆に良くわかった委員会初日でした。
私は、このブログで、市川氏が平成会を抜けたことを書いた。これを読んだか聞いたのか、大沢氏が市川氏に、「役が欲しかったからといわれない方がよい」と自分で委員長を取ったという話しを聞いた。・・・フン!上には上がいるものだな。・・・戦国時代じゃないけれど、議会では、それぞれの人柄が丸見えになってしまう。
政党は、自分達の理念や公約を実現するために結集する、権力闘争をする、それは、手段であって、目的の達成の為のもの。政治の場に携わるものは、常に目的と手段が逆にならないように心がけなければならない。
様々な圧力や、誹謗中傷に謀略。百歩譲って、政治だからあってもいい。しかし、それが許されるのは、弱者を救えるときであり、、平和のため命を守るためでなければならないはずだ。
自分のために汚した手では、自分を冒涜し、人は救えない。 
他の委員会
民生経済委員会は、委員長・町田(やっぱり) 副委員長中又(公明新人)
建設文教委員会は 委員長・大隈 副委員長・渡辺光子
議会運営委員会は 委員長・和久津 副委員長・佐藤      敬称略
新政会は、新人臼田を除き全員が役取り。公明党は新人も含め全員役取り。民主新風21は、新人大塩を除き全員役取り。実に見事な前代未門の結果です。私が議会に入ったばかりの古き古き議会、16年前のとき、そんなことがあったかな・・・・?
そういえば、そのときの会派の名前は新政会といったのではなかったかしら? あの時は保守全盛で、十数人。単独過半数を超えていたと思うけど。
それと対対象的なのは、与党ではない面々。実にさわやかで、達観をしているのはなぜでしょうか?
単に数に負けたというのではなく、筋を通したのか、通すような人たちが残ったのか、興味深いところです。

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