枝垂桜が満開です!
3月中旬から河津桜、そして白木蓮、次々と咲いては散っていく春の便り。ほとんど風情を楽しむ間もなく、あっという間に景色が変わっていきます。
今、追われていた仕事が一段落。パソコンのデスクのカーテン越しに、枝垂桜が美しい姿で佇んでいます。庭の灯りを上に向けたので、少しだけライトアップされ、まるで生きて、何かを話かけているような気さえするのです。なんとも言えない美しさに、幸せな時間をすごしています。
下日出谷東区画整理事業の異常さ
さて、3月議会の一般質問、予算と、またまたいろんなことがわかって来ました。今回の予算、全体350億のうちの119億が一般会計予算。そして、これらの中から何と14億が下日出谷東区画整理事業に使われるのです。
そして、それらのほとんどが、35,000㎡の拠点施設購入者のための基盤整備と、関連する県道滝の宮線のために使われるのです。12%の予算を一地域に使うなとどいうのは今まで聞いたことがありません。
しかし、拠点施設については、もともとの地権者を玉突きで蹴散らすように、無理やり土地を取り上げ、そこを整備し、40年間都市計画決定されていた県道をたった1年で拠点施設に接するようにカーブさせ、今は強引に立ち退きを迫っています。
どうして桶川市というのは、こうも強引に人権侵害をしてまで、土地を取り上げたり、開発を許可したりするのでしょうか? 私は、いつもこだわって市長に政治の哲学のは、不思議でならないからです。政治って一体何? 市長だから、役人だからといって、そこまでの権力を行使する大義はどこにあるの?
毎日、桶川の中で、困っている人、苦しんでいる人がどんどん増えてくる。これはとても体に悪い。でも一方で、絶対に許せない、という思いが私を仕事に駆り立てています。
県道滝の宮線の都市計画変更での政治的圧力
私は、下日出谷の見直し事業、35,000㎡の商業地域と施設の誘致。そして県道の路線変更は、絶対に出来ないと、当初思っていました。なぜなら、見直し計画の概要をみたとき、良好な住宅地と公共施設のための区画整理事業が、商業施設などに変えられるわけがない、40年以上も都市計画されていたものを、区画整理事業の都合で変えられるわけがない、と思っていたからです。
つまり通常はありえないのです。見直し検討委員会の議事録はあまりにも利権がらみのもので、国土交通省の係長が一組合の見直し会議に出席していた形跡があったので、その方を訪ねた事があります。「何で国の係長が、一市町村の一組合の見直し検討会議に出席するののですか? 他の組合にも出席するのですか? 」と。
係長は「おっしゃる通りです」と答えました。この見直し事業、財団法人土地区画整理協会(現在はまちづくり協会)に市が約1500万円で委託したものです。国土交通省出身の都市計画家と言われる著名人と、協会の理事などがメンバーで検討をし、市の持っている土地を売って不足する事業費に当てる。拠点施設を作って売却して一挙に事業を進める、というものでした。それ以後、その係長は手を引いたと思われますが、国土交通省の天下りと、利権が密接に絡み、それにさらなる利権の構図が見えてくるのです。
区画整理協会の故理事は、市長の前後援会長
その当時、なにやら「きな臭い」、と思った私は、かなり調べました。当時の市長の後援会長は、和久津昇氏(故人)。そして、その区画整理協会の理事には和久津氏がメンバーだったのです。下東の組合の理事も兼ねていた同氏。この契約は随意契約(入札なし)でしたから、つまりお手盛りもいいところ。なぜ和久津氏が、国土交通省の天下り団体の理事だったかと言えば、桶川市は全国でも、一自治体で最も区画整理が多かった所です。つまり、表向きは区画整理のお手本のようなまち(実態は人権侵害と、事業破綻のまち)ですから、理事にも当然市町村の代表として入れたと思われます。
だから、見直しも住民参加などは全くやられない。議事録を見ると、どうやってうまく切り抜けていくかの手法ばかりが書かれています。事業は単に追い込んだ組合の責任や反省などは全くなく、「すでに商業施設の出店の打診がある』などと、書かれています。
県は見直し案に否定的だった
土地区画整理法から考えると、商業施設は考えられない計画です。いくら横暴でも、都市計画法も考えたら、そんな馬鹿にことはありえない、と思っていました。しかし、計画はどんどん進む。それでもおかしいと思いつつ、地権者が納得しているのであれば、環境の悪い商業施設だけは止めなければならない。
だけど、どうもことが秘密に進みすぎる。何か利権が絡むのでは・・・ずっとそう思っていました。
そして、昨年の夏ごろから、拠点施設の地権者から強引に土地を引き剥がしている。との話や相談が来るようになり、改めて県と市に情報公開をしていました。都市計画審議会でも、地権者の意見も出され、どうも地元は納得していない、・・・県の都計審も傍聴する中で、何かがおかしいと確信を持ったのです。
滝の宮線の都市計画変更の担当者が区画整理課、都市計画課に都市計画に詳しい職員がいない。人事も変だ。そうこうしているうちに、県がこの変更にかなり長く反対していることが情報公開の記録からわかってきました。
以下、一般質問の内容を紹介します。
2005年の間は埼玉県は滝の宮線の路線変更に同意していないのです。幾つかの理由があります。都市計画法令上合わない、つまり区画整理というのは良好な住宅地の形成と、それから市街地の整備ですから、それで拠点施設はおかしい。もう一つは、22メートルの都市計画道路、路線変更する場合には、平成10年に道路法が変わり、大きな道路は緑地帯をつけなければならないと改正されているのです。
県は、道路構造令など、都計道の変更は容易ではない、現行構造令に合致しない、都市計画法上難しい、ずっと抵抗しているのです。
そして、その後の2006年2月7日に会議が行われました。「明後日、興津副部長の桶川市訪問を控えていることから、線形変更、事業手法の変更を勘案し、各課で打ち合わせ行った」と。桶川市を訪問するから、ここで打ち合わせを行いますという資料を私は見たことありません。
市長、それで2月9日に興津副部長と会っているのですよね。何が話されたのか、私は桶川市の情報公開でもとりましたけれども、文書不存在でした。つまり、秘密で何かが話された。この日を境に、都市計画変更に向いて動いていきます。
つまり、道路構造令を無視して、全国に例がない。そこまでして何で拠点施設要るのですか。もう少しゆっくり、エリアを狭めながら、一つ一つきちんと国庫の補助金をもらいながらやることは可能なはずです。
続きはまた後日
つまり。、ここの興津副部長という方が登場します。彼は今年3月末で県庁を退職しましたが、かつて桶川に都市整備部長として出向していたことがあります。当時岩崎市長は、建設部長だったでしょうか? 親しい関係にあったことは確かです。しかし、副部長の上に部長という方がいます。当時田中部長と言う方でしたが、彼も桶川に出向された方ですが、都計審の際にお会いして話したときに 「私は何も知らないんですよ」といわれたのです。
つまり、この問題は、興津副部長が取り仕切っていたことになります。なぜでしょうか? 超法規的なことまでやって、県の副部長が桶川市にやってきて、市長面会したのに、何の記録もとられていない。
おかしなことが、秘密に進んでいたとしか考えられません。そして、その興津元副部長、それから1年たって、桶川に引っ越してきたというのです。そして、職員を含めて市長が盛大な歓迎会を開いたというのです。みんな噂で知ったことですが、秘密にしていてもこういうことはすぐばれるのですね。
・・・つづく