加藤ただし氏は最後まで誤りを認めず

12月議会初日
初日8日に遡る2日前の12月6日、議運の最後に、私は民経加藤委員長が引き起こした「子ども子育て応援基金条例」の審議結果を委員長報告で改ざんした問題について、「議会要覧」にある議長の指導権を発揮するよう、委員会に求めました。
改めておさらいすると、条例の使途について、ほとんど答弁できなかったことを踏まえ、
市民に理解しやすいように「早々に改正する」と付帯決議で賛成したものを、
→「早々に運用規定を定める」と変えて報告したのです。
法律の何たるかを知っている人は、公務員なら、当然のこととして、条例は、地方自治法96条で、議会の議決案件であることは常識です。
そして、国なら、法律に該当するもの、議会が審議をする対象です。
それを、規則でも要綱でもない「規定」などという、市が勝手に作り、勝手に変えられるもので済ませようというのだから、呆れます。
少なくとも高校の社会科程度で習うはずですから、1級建築士の加藤氏は当然知っているはずですから、確信犯です。
当然、議運のメンバーは、この問題を知っています。以下、信じられない意見も飛び出しました。
敬称略で報告します。
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保坂 中身は変わっていない。改ざんではない。民経の中で決めることだ。
糸井 本会議で、委員長報告を聞いて、全員で起立し、意義が無かった。
北村 まさかまさか、議会で、報告を改ざんする等ありえず、意識の中に存在しなかったことだ。会議規則に反することを想像だにしない。
仲又 委員会で、自分も文章をきちんと考えていなかった。北村議員の作った案をそのまま認めてしまった。加藤委員長自らの問題だと思っている。
北村 冗談じゃない。自ら委員会で審議したことを人の勢にするのか。
仲又 そういう事ではなく、自分への反省として。
北村 第一この問題は、委員会の審議内容と違う報告をしたことについて、会議規則    に反したことについてのみ議論をして欲しい。 議会が虚偽の報告を認めるという事  か。
この件に関しては、公明党がやたら委員長をかばう。議長はほとんど黙っている一方で、副議長の仲又氏は、いつも喋り捲る。
その議長、意見を求められ「民経でも何度が話し合いをしたが、その時、私は説明責任があると言った。発言者に委員会の議事と報告が違う事について、市民に責任があり、発見者に聞いてみる必要がある。」と。
保坂 委員長の付帯決議の報告について、自分も委員会を傍聴していたが、違和感がなかった。報告の内容か違うなら、自分は賛成しなかった。
おやおや、おかしなことを言うではないか。傍聴して一部始終を見ていながら、報告の内容に違和感がないというのは矛盾する。では、傍聴の時には反対だったのかい?
第一、議事録を起こして、議会=市民にきちんと報告する義務があることを、違和感で解決しては困る。
そこで、一番の問題は、報告を聞いて全員が賛成になった事。賛否を戻すわけにはいかないこと、という話になりました。そこで
北村 あくまでも原案に対する賛否だ。国会だって、山ほど付帯決議を付けた法律はある。9月議会の委員長報告に一部誤りがあったことと、その内容を報告し、訂正について、議会で議長が承認の決を取るという方法しかない。賛美は変わらないのだから。
糸井 では私から同じ会派でもあるので、議長と一緒に加藤さんに言ってみる。議運としては強制できない。本会議当日は、その文案も含めて、30分前に議運を開く。
という事で、終わったのです。
さて、翌翌日の議運
9時に始まった議運では、
糸井 どうやらその気はないようです。
ええっーーー!  仲間の話しも議長の指導にも応じない。まるでどこかの市の辞職勧告決議にもかかわらず、やめない議員のようだ、と思って、
議長の指導と議運委員長のアドバイスをちゃんとしたのですか
糸井 相馬議員もいて確認しているよね。
相馬議員もうなづき、
糸井 そういう事ですので、後は本会議でどうするかを見守るだけです。
 
という事で、本会議。
最初は民経加藤委員長の視察報告。
報告が終わった直後、私は意を決して、議長に議事進行。
ギチョウ! 議事進行 !    今の委員長報告で、訂正の発言があると思っていたのですが、ないので、
「9月議会の委員長報告で、付帯意見の内容が「計画的かつ具体的な基金として市民に理解できるように早々に改正する」という内容が「早々に運用規程を定める」と変えて報告をした件について、修正を求めます、議長において取り計らいを願います。」
議運委員長糸井 この件は、議運においても機論をされてきたことなので、委員会を開催していただき、話し合っていただきたいと思います。
となり、議長室で最後の民経委員会の運びとなったわけです。
会議は、事務局と委員6人。加藤、島村、仲又、市川、佐藤正広と私。
冒頭、委員長は当事者なので、視界は副委員長の島村さんにしてください、と私がお願いしました。これまでの話し合いがなぜうまくいかなかったと言えば、自分の主張を委員長が行い、司会も自分でやるので、結論が出ないと気付いたからです。
何度も委員会で決着する、と加藤氏は言っていましたから、今回もそれで押し切ろうと思っていたかもしれません。
私は、桶川議会全体の問題と思っていますが。
で、島村副委員長が司会となり、話し合いが始まりました。
加藤 これまで説明責任は果たしてきた。付帯決議の「改正」は、誤解を生じ、一人歩きする恐れがあり、「運用規定」とした。
北村 それは加藤さんの私見、会議規則では、委員長報告は、個人の意見を入れてはいけないとなっている。
加藤 9月議会で原案の条文も読んで、付帯決議も報告している。報告後も質疑が無かったではないか。
北村 騙された方が悪いというのはおかしい、詐欺を働いても騙された方が悪いという事か。
加藤 議事録通りに報告したら、支離滅裂で、まとめるのが大変だ。聞きたいことと答弁は調整している。
仲又 一時一句を漏らさず聞いていなかったことを猛省している。訂正を求めるか否か、議論を戻すことに躊躇している。委員長に訂正する気持ちかないのであれば、前委員として、厳重注意し、今後は市民のために報告をしっかりと行っていきたい。
佐藤正 想い自体、委員は別々。最後の付帯決議が採決を決めたのだから、決議を出したものは重いものなので、まとめたものは尊重してほしい。
島村 私も文面が違う事に気づかなかった。責任を感じている。申し送りとして対応したらどうか。
どうやら、修正を求めないで、タマムシ色で決着させたいらしい。
加藤 そもそも原案に賛成なら、付帯決議の改正はおかしい。
北村 それは加藤さんの意見。大体、そう思うなら、委員長のまとめる能力がなかったという事ではないか。委員長の責任ですよ。
付帯決議は国会では山ほどある。現時点で賛成し、その後改正するというのはよくあることだ。嘘はダメだ。
加藤 嘘じゃない!
北村 ウソでしょう!
仲又 議事録を変更したことはわかった。いろんな誤解があって、北村議員に一任した。賛成の立場で言うというか、反対する内容ではなかったので。
おやおやまた人の勢にするのかい。ひょっとしてこの人は、こんな風に執行部や市長に言い訳をして、自分を正当化しているのだろうか・・・・。
結局みんな自分の事しか考えていないと見える。
何とかまとめたい島村副委員長。そこで、私が提案し、この話し合いの内容を議運委員長に報告する。内容として
「9月議会の委員長報告で、委員会で決議した文言と異なる部分があった。今後の報告は正副委員長一任でも、委員全員で確認することを申し送りした。」
という内容だ。異なる部分については、私が議事進行の中で発言しているので、あえて言わなくてもわかることだ。何とかあいまいに済ませたい方たちの気持ちも含めて、これで決着することにした。
その後、議運が開かれ、この内容が報告されたのです。
私は、「折り合いをつけたつもり」と発言。「北村議員には感謝する」と言われたけれど、結局謝らなかった加藤氏に対しては、議員としての資質をずっと問うて行くしかないと、決意しました。
その後、本会議。議運委員長がこの内容を報告して、議事がやっと進んだのが11時。最初からエネルギーを費やした2時間でした。
嘘をついた議員が監査委員に?
残された大問題。今議会は、議長選挙や委員の改選があり、1ヶ月も前から、ざわざわとしていました。私は今回の騒動の背景にもその人事が影響していると思っています。
長く議員をしていると、よくわかるのですが、勘違いをしてる議員に、権力欲が出てきます。役を欲しがる議員です。あいつが役を取っているのに、なぜ自分が無い、バランスが悪いなど。様々です。多数会派に属していれば、数の論理でそれが実現できるのが桶川議会。
議長には、多数会派の当選期数から順番と、決まっていく世界です。(議会の常識は市民の非常識と言いますから)
某会派では、委員会に自分の希望ではなく、あてがわれるという話もあり、話が本当ならば、呆れています。委員長の陣取り合戦か駆け引きなのか知りませんが、本会議当日まで、名簿が出て来なかったというのがまたまた驚きです。
投票では、議長が佐藤洋、副議長が糸井氏。どれも15票、新政会-6、新風21-6、公明-3です。
そして残された監査委員に加藤氏が候補というのですから、これも驚き。議会の自浄作用があるなら、委員長報告を改ざんした議員を監査に当てるなんて、ありえない事です。
それが本当なら、目も当てられません。監査報告も信用できませんから。
第一、法律や規則を理解していない人に、違法の内容を理解できるのでしょうか?
意図して、報告を改ざんした人に、市民の立場で市政をチェックできるでしょうか?
すさまじい、桶川です。加藤氏の監査委員就任に賛成する議員がいたならば、議員としての資質を疑わざるを得ません。
現在、私は監査請求中。公平な監査など決して望めません。これから何本か出す予定ですので、除籍を求めなければなりません。
これは最終日になると思います。また報告します。
 
 
 

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