👿 👿 埼玉中部資源循環組合
この名前を聞いて、何のことかわかる人は少ないと思います。
桶川市を含めて8市町村でごみの共同処理する組合を、4月に立ち上げたのです。
ここ数週間、これをめぐる情報公開と、組合設立は違法という審査請求の2件の書類に追われていました。
私が、以前、パブコメをブログに書き、それを見た吉見のゴミ処理施設周辺の住民から連絡があったのは、数か月前。
37年前、吉見町で中部環境保全組合(吉見町、北本市、鴻巣市)のごみ処理施設を作る時の裁判で和解が成立し、「今後の新設と増設は認めない」ことが確定しているのです。
なのに、吉見町は、再度同じ場所に作ろうと、様々な画策を弄し、再び地域を分断し、現在の場所の隣に、つまり同じ地域を建設候補地として、決めたのです。
それに加担した、7市町村(桶川市、東松山市、嵐山町、滑川町、ときがわ町、小川町、東秩父村)の首長の政治感覚と人権感覚はどうなっているのでしょうか。
安保法制で問われた法的安定性と同じ
裁判の和解は判決と同じ効力です。ですからこれを守らなければ、強制執行で喰いとめることが出来るものです。
それを、平気で破るのは、司法の独立と権限を否定することになります。憲法の柱である三権分率を認めない(知らない?)人が市長村長をやっているのでしょうか?
まさに安保法制で問題となった法的安定性と同じ問題なのです。
この国の政治のモラル、基本的な自分たちのよって立つところが崩れ始めているのです。
最近の政治も政治家もおかしくなっている。
そう感じている、多くの国民がいるという事に、政治家は気づかなければならないのではないでしょうか。
それが、昨日の国会のデモとなって表れたのではないでしょうか。
ユーチューブを是非見てください。
若者の、率直な行動に、涙が出ました。
民主主義の中で、数での決着はその一つの方法でしかありません。
少数意見を尊重することが、もう一つの大きな柱です。
もともと、戦争は武力で決着をつけることですから、それ自体が民主主義に反しているのです。
今回の吉見町のやり方は、金をかけてコンサルを雇い,物で住民を分断するやり方ですから、およそ民主主義とは程遠い。
最初から和解破りがあった
今回、情報公開で黒塗りがいっぱい出てきました。そして、いろいろな資料をやっと整理してわかったこと。
5年前から、その動きがあったのです。
その前に整理をしないとよくわからないことがあります。
まず、桶川市の焼却施設はあと3年,2018年までと周辺地区との協定があります。
その次をどうするかを模索する中で、吉見町が施設を更新するという情報と広域化で桶川で焼却しない道を選択、当時の岩崎市長が入れて、と手を挙げたのです。
その主導権を握っていたのが吉見町、施設を自分のところで建てる見返りに、一部事務組合の管理者、その前の協議会の代表者に収まったわけです。
同じように手を挙げたのが、先の7市町村。そして、一部事務組合を立ち上げる前に、任意の協議会という話し合いと準備の団体をつくったのです。
それが、埼玉中央広域清掃協議会です。その協議会の第1回め。
岩崎市長が、「建設地はどこか」と聞いています。
これに対し、吉見町長「立地は吉見町で検討する。現在の付近と考えていただきたい。」と述べています。平成24年11月26日です。約3年前です。
翌年には、和解の原告たちから、文書も提出されています。
つまり、7市町村長は、和解があって、「同じ地区に再建設はしない」という事を誰もが知っていたのです。
それを無視しながら。強権的に進めていける神経って・・・・・・・・・・・・・
私には信じられません。
だったら、税金を納めるか納めないかも、私たちが勝手に決められる?
そして昨年には、「新ごみ処理施設整備構想」をつくり、パブリックコメントは桶川でも行いました。
それも例のごとく形式的。今や、ホームページにも載せていない無責任さです。
吉見町のホームページで検索すると、やっとでてきます。
http://www.town.yoshimi.saitama.jp/kouikiseisoukyougikai/seibikousou20141022.pdf
勝手に決めないで
今回の10万人デモは、安保法制、戦争反対だけてはなく、「勝手に決めないで」
「勝手にアメリカと約束しないで」という国民の声の表れ、とニュース23で解説。
その通りだと思います。
このごみの問題も同じです。市民には知らせないで(議会は知っていて、議長も協議会のメンバーで、大隅議長は「裁判の権利者は何人いるのか?」と、質問までしています。)
勝手に決めて良い問題ではありません。これからの数十年のごみ処理ですから。
そして、私たちが、法的安定性を破り(社会の秩序を破り)、地元の住民の人権を踏みにじる加害者になるのです。それは数で決着つけられる問題ではありません。
吉見町長は、この和解の効力をつぶすために、別の組合を立ち上げ、住民から要望書を出させたのです。住民の中には町から頼まれた、と証言する人もいるようです。
それが住民の8割に上ったから、「候補地としての評価が高い」と、適当な8か所の候補地の評価をしているのです。評価の方法も、住民に問わずに勝手に決めています。
ところが、その署名、集めた時の文書と、提出したときの文書が違う事が発覚し、署名取り消しが殺到し、結局最後は4割に満たない数になったようです。
だから彼らの繕う大義名分もなくなっているのです。
それでも強引に、候補地として決めてしまったこの暴挙。
私達は、加害者になることを良しとするでしょうか?
桶川の約束だけ守って、吉見には破棄させる、って良いのでしょうか?
どちらの約束も守る努力をするのが市長の仕事です。
709万円の公債判決と同じ
このやり方、庁舎設計解除の損害金、最高裁で市が負けて、岩崎元市長と助役と松田平田設計の三者の負担すべきものを、再び市民の税金を払ってしまった構図によく似ています。
税金の使い道などよくわからない
そんな市民の置かれている状況に付け込んだやり方で、岩崎元市長の責任を全くとらない、大恩ある岩崎氏に小野市長が私情で私たちの税金を使ったのです。市長の腹は痛まないのですから。
しかし、700万円あったら、一人暮らしや介護料が高くてサービスが受けられない方を救う事が出来ます。格差社会を埋めるための子どもの教育に使えます。
モラルの崩壊している桶川市に埼玉県に構成市町村。
あの若者たちのように、素直に問題を訴えて行かねば、と改めて誓いました。
詳しいことは、後日また書きます。
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