桶川の放射線量

市内を2回廻りました
8月末と、9月15日と、2回市内の公園の砂場を中心に、放射線量の測定をしました。当初8月末にお知らせしようと思ったのですが、市の測定結果よりも低い値が出るので、もう一度測定する必要があると思い、さいたま市の友人の斎藤夫妻に来ていただいて、再測定をしてもらいました。
8月末に測ったときには、ロシア製radexの簡易測定器を使いました。東京砂場プロジェクトのものです。そのときも高い放射線量を示したものもあったのですが、4回の測定した値の結果に絞り、高い場合にはそれを避けて記録しました。
ところが、斎藤さんご夫妻は、元埼玉大学の理学部教授、佐々木研一さんに来ていただいて、直接教えてもらいながら、精度の高いアメリカ製のインスぺくター社の機械で、ベータ線をカットして測定し、信頼性も精度の高いものです。しかも、高い線量が出た場合には、しばらく時間をとって、これらの平均値を出します。私が測定で迷った、高線量の後、突然減少するなどの現象も解明してくれました。
時間あたりのシーベルトの意味は、皮膚1センチに達する量を測定する値なので、ベータ線をカットするのだそうです。
結果として、砂場はやはり取り替えるべきです。既に8月末は、大雨が続いた後なので、雨は下に下にもぐっています。従って、砂遊びで小山ができている場所は、高くなっているのです。また、遊具の下なども同じ状題です。
測定結果です。
放射線測定(エクセル型式)
0.04が自然放射能の量ですが、精度が悪いとそれよりも低い値が出るそうです。
砂場の取替えは必要です
子どもたちの遺伝子や細胞に与える影響は、原発の冊子に書かれているように、40歳の大人と0歳では9倍のリスクがあります。しかもそれはガンの発生率のみです。この根拠は、ゴフマン博士の研究によるもので、以下にグラフをアップします。
ゴフマン表(PDF)
ウィキペティアによると、ジョン・ゴフマン (John William Gofman、1918年9月21日~2007年8月15日)は、アメリカ合衆国の化学者、医師、医学者。
ゴフマン博士は、1963年 ローレンス・リバモア国立研究所副所長に就任、生物医学研究部門を設立。アメリカ原子力委員会より125~150名のスタッフと年間200~350万ドルの援助を受けて癌と染色体損傷に関する病理学的研究、放射線影響の疫学的研究に従事。
1969年 アメリカ原子力委員会の期待に反して、低線量の放射線の影響は少なくとも20分の1に過小評価されているとの結論に到達
1971年 論文「放射線による発癌の疫学的研究」を発表
しかし、この研究に対して、アメリカ政府は黙殺したようです。その後の博士は
1973年 カリフォルニア大学バークレー校教授を辞し、原子力の危険性を伝えるため本格的な市民運動を開始[1]
1974年 米心臓病大学により4半世紀の心臓病に関する主導的研究者25人の1人として選出された。
カリフォルニア大学バークレー校の分子・細胞生物学の名誉教授、カリフォルニア医科大学の教授団のメンバー。
2007年 心不全のためサンフランシスコの自宅で死去、88歳
この訳本がジョン・W・ゴフマン著、今中哲二・小出裕章他訳『人間と放射線 : 医療用X線から原発まで』(原題: Radiation and human health)社会思想社、であります。このデータは、北本在住の元東大アイソトープ研究所の小泉先生から頂きました。小出さんの先輩で、やはり原子力村に反発し、干され続けて万年講師で退職された方で、チェルノブイリに十数回いき、その支援を続けました。その生き方・考え方、敬愛してやまない方です。
小泉先生によると、砂場の測り方も、本当は1メートル四方を良くかき回し、その1キログラムを取って測ると、もっと高い線量が出てくるはず、とのことです。今回は、外部被ばくのみしか測定できないのですが、これが口から体内に入った場合、呼吸で吸い込んだ場合には内部被ばくとなります。
福島で除線が進んでいるのは、そのリスクを下げるためです。でも1億㎥もある汚染土壌、これに加えての汚泥や堆肥、どのようするのか見通しは立っていません。
下水処理場の焼却灰
桶川の元荒川下水処理場の焼却灰に15000㏃が検出されたと数ヶ月前に発表されました。で、ついでに行って見ました。焼却灰は、処理場の1階、通路両脇にビニールシートで覆われて並んでいました。その上のサッカー場も気になったので、測ることにしたのです。
DSCF2448
 
運動場は、通常の大気と変わらず、0.05の数値です。しかし、焼却灰の周辺は高いところで1.37、低くても0.8を示し、少し風下に歩いたのですが、気分が悪くなって戻りました。明らかに何かを感じます。低線量被ばくでしょうか。しばらく体調は戻りませんでした。一刻も早く何とかしなければなりませんが、その処理先はどこの自治体でも見つかっていないのが現状で、流域自治体の責任で探すべきです。桶川市は既に処理場を引き受けているので、熊谷から北本市で見つけるべきだと思います。
砂場の取替えにはいくらもかかりません
最近発覚した二重払いの延長で、いろいろな支出を調査しています。砂場の取替えも年度末にやっている場合が多いのですが、年間100万円にも満たない金額です。全市では毎年取り替えてはいないかも知れませんが、それでもおそらく全部取り替えても数百万円でしょう。それより高い場合は、職員が取り替えればすむことです。手間が無いと言うなら、地域の人の協力も可能です。要は、砂を取って、新しいのを入れればよいのです。さほどの手間をかからず、安心して子どもを遊ばせることができます。
冬になると乾燥して、表土が飛べば、またセシウムが高くなったり、子どもの手に触れます。一日も早く取り替えるべきです。皆さんも市に要求保すべきです。幹部職員も市長も副市長もこのブログを見ているでしょうから、理解があれば、即実施すると思います。
学校の砂場も保育園も
学校の砂場も同じです。校庭整備用に庭の端にまとめてあるのですが、ばら撒いては駄目です。
その点で、日出谷保育園の砂場にはシートがかぶっていました。保育士さんに敬意を表します。子どもたちの健康を考えて、一刻も早く取り替えるようにしてください。
予算がないなんてことは決してありませんから。無駄遣いは山ほどあります。

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