反原発運動や主張への不可解な動き

 
週刊誌や雑誌が売り切れた
原発に関する記事が満載の週刊誌や月刊誌、すぐに売り切れる。現在は県議選の真っ最中、私も無所属の候補者の応援で、ゆっくり読む暇もないのですが、新聞やテレビでは知ることが出来ない情報がたくさん載っています。その裏でも真実を伝えるための戦いもあるという。どこもかしこも、この震災と人災に価値観が錯綜し、揺れているのです。今、私たちがすべきは、被災された人達への支援にそれぞれの立場で行動する事と、同時並行で時々刻々変化する原発の動向と、放射能の拡散に対して、多くの命を守るために立ち上がる事だと思います。
そんな中、私のブログに、極端な反応をする人も出て来ています。
なぜ? なぜ?なぜ? ・・・・・ と、聞きたい。この国は何時から反原発に対して過剰に反応するようになったのでしょうか。
いやいや、よく考えて見たら、ずっと以前からそうだったのです。私たちも何度嫌がらせを受けたことか、ごく当たり前の事を一人の国民として意思を表す事が、いかに大変だったか。国家に異を唱える事が悪だというような社会だった気がするのです。
しかし、事ここに及んで、福島の名前は世界に知れ渡り、観光客は3分の1に減少し、原発事故の被害を恐れて、国家からの帰国命令が出ている国々がたくさんあり、外国人が殆んど消えてしまい、今になって御用学者が東電を批判するようになり、原子力安全委員長が国民に謝罪をし、冷却水があふれてしまうに及んで、「より低濃度」という表現で、ひどく汚染された冷却水を海に垂れ流し、その事で海外から批判を受けても謝罪も出来ない、というこの国の現状を見せつけられているのです。
そして、もっと注視すべきは、
いまだに原発は安定せず、放射能は拡散し続けている事です。
東電は原子力損害賠償法によって1200億円までしか補償しなくてよいばかりか、それ以外は国家が税金で賄う事になります。勿論、福島の人達に対し、国が補償するのは当然です。
・・・・では、その一方で、どれだけ十分な検討と国民の指摘に耳を貸してきたか、危機管理にどれだけの体制をつくってきたのか、高額の給与と退職金を受け取ってきた天下り官僚が、どれだけ働いてきたのか、明らかにされねばなりません。
今、実態が少しずつわかられ始めてきていますが、原発を推進してきた人達や、原発を維持すべきだと考える人達は、現状をどう考えているのでしょうか? 子どもや孫たちに、「基準値以下だから安心」と言って、放射能に汚染された野菜や水を口にさせるのでしょうか?
私たちは、もう少し冷静になって、過去から学ぶ必要があると思います。「安全」の根拠と「直ちに健康のリスクはない」の意味を一人一人が吟味する時代になってしまったのです。
根拠のない批判や嫌がらせに、対等に付き合うほど暇ではないけれど、もう過去のような嫌がらせをしないで、一緒にこの国の未来をどうすべきか、今起きている原発の真実を見極め、見守りながら、反省をしませんか?

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