桶川は本当にSOS・・・議会までも非公開
庭の色とりどりの満開の花を恨めしく、春爛漫のゴールデンウイークも私は、エンドレスの仕事です。しかも全て桶川に関することばかり。
いかに、議員が働いていないか、困っている人の声を聞いていないか、市政をチェックしていないか、分かるというものです。それに、市民に知らせずに大きな問題が決められようとしている。今日はその話を伝えなければなりません。
市役所用地は? 議会全員協議会
先週の金曜日です。いわゆる全協という、議員が議会ではない機会に、執行部と協議をする協議会が開かれました。過去にも、大きな問題が生じたときには、会派に説明するという手法だけではなく、議員全員が集まって市の説明をうけ、質問をするということがたびたびありました。
ゴミ焼却施設の改修、合併協議、3年前の市役所庁舎設計協議などです。この話しを私は、職員からも議員からも聞いていたので、勿論傍聴するつもりでした。
しかし、この間の議会の雰囲気や議運の委員長が佐藤議員になったことで、ひょっとしたら、ひょっとするぞ、と思っていました。
ナニナニ? ドウイウコト・・・・ハイハイ、今まで公開していた全協を秘密会にする可能性がある、と思ったのです。
そこで、私は当日の朝、始まる20分前に議会事務局に電話をしました。「今日、傍聴しますからよろしく」・・・・職員「ちょっと待ってください」・・・・
待たされること、5分以上、あきれてスピーカーホンにして、台所の仕事をしていたら、担当者が出て「今回は非公開になっています」・・・「えっ、何言ってんの。今まで私は何度も傍聴しているよ。」・・・「議運で決まりまして」・・・埒が空かない。「じゃあ、議長出して」
これも待てど暮らせど出ない。9時半7分前になってやっと議長が電話口に。「何で今まで傍聴させていたのに、今回だけ非公開にしたの。」・・・「議運で決まったんだよね。」・・・同じ事の繰り返し。
開始の時間が迫っているので、仕方なく電話を切りましたが、・・・「やはり」・・・でした。
正直言って、暇はない。だからその時間をありがたく仕事をしましたが、これはこのまま捨て置けない、ますます秘密行政がまかり通ってしまう、と思いました。
そこで、昼休みに、以下の公開質問状を出してきました。
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2010年4月23日
桶川市議会議長 和久津 和夫 様
桶川市 寿2-2-4前市議会議員 北村 文子
市議会情報の閉鎖性についての公開質問状
本日、行われました市議会全員協議会への傍聴をお願いしましたところ、議会運営委員会で「非公開」と決めたという理由で、断られました。
これまで、ごみ焼却施設の改修、市役所庁舎の建設場所や設計方法など、市民生活に重要な問題について行われている全員協議会の傍聴を認めてきたにもかかわらず、今回に限っての拒否は、納得しかねます。「議運で決定した」という理由は、結果であって、なぜ秘密会なのかという理由にはなっていません。
そこで、以下の点について、お答えいただきますよう、お願いいたします。
- 議会運営委員会で、非公開とした合理的な理由と議論の内容(議論の内容については、会議開催中の休憩をとっての議論の内容を含む)
- 物理的な問題であるならば、議会の傍聴との差、そのスペースの差は、どのようになっているのか。
- 議会は、市民生活に重要な問題について、市民に情報を提供する義務があると思うが、その点についての見解と、努力の成果。
- 現在、本会議の日程や一般質問についての情報がホームページで提供されているが、市民への情報提供については不十分で、また公開時期も遅く、その役割が十分果たせていない。開会中や閉会中も含めて、委員会の開催日や場所の告知、視察の告知や報告情報(本会議の議事録でなく)、今回のような全員協議会の開催やその内容、また、議会の議案など、市民に知らされていないことが多々ある。したがって、市民の声が届かない現状があり、協同社会、市民参加は絵に書いた餅となり、速やかに改善と努力を求めたいと思うが、見解と対応を伺いたい。
以上、非公開と決めた議会運営委員会の議事録とともに、今月末までの回答を求めます。
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昨日、回答が届きました
回答書(PDF 564KB)
これはとても興味深い。かつて、全協の傍聴について、こんなに丁寧に委員長から提案があったことがあっただろうか。しかも、3回も繰り返し、同意を求めているのです。
つまり最初から秘密会にしたかった、ということです。
全協を傍聴するのは、私や元市議くらいですから、明らかに私を意識して、秘密にしたいと画策したのではと思います。過去の庁舎設計を借地で建てるという新手の手法を全協で説明したとき、私は傍聴していました。
また、あの時のように問題点をつつかれることを嫌がったのでしょうか?
それとも、市民に知られることを怖がった?
なぜ市民合意を取らない?市役所建設
私が議会の特別委員会で議論したときも、市民の意見を聞くべき、知らせるべき、と主張しましたが、実現することなく今日まで来ました。
・ 東側地区で大々的に行われた市役所誘致の署名活動、署名さえあれば、建てられるのかといった西側地区の不満
・ 上尾道路で陸の孤島になった川田谷がますます取り残される、という不安、
・ 現在の場所はどうするのか、という市民の疑問
色々な意見がある一方で、現位置の設計解除直後から、坂田西区画整理地区の保留地周辺を優先的に整備し、財源を投入し続けてきた桶川市です。市長はすぐに方針転換をしたことはすぐに読み取れました。
桶川は、いつもこうやって大事なことが、なし崩し的に決められていくのです。そこには市民がいません。
議会も加担して、秘密会で進めていこうというのであれば、私たち市民はどうしたら良いのでしょうか?
無償だから非公開?
誰が理屈を考えたのかは知らないけれど、議運の委員長が、「費用弁償が出ないから非公開です。」という理屈も、ため息が出るほど低次元の話です。
議員が議論するのに、傍聴がある時とないときで、話しが変わってくるという理屈も、たいしたものです。これは、審議会の傍聴制限にも言えることですが。
議会の品格もさることながら、秘密会議で、市民の税金を使う重要な事柄が決められていくということは、桶川の民度を問われるでしょう。今更ですが・・・。
皆さん、ぜひ議会を傍聴してください。
ちなみに、質問に対して適切に答えられない回答は、どうしたらよいのでしょうか?
一期生の議運の委員長です。過去の経緯も知らず経験もなく、しかも市長の側近です。「前例」も変えてしまうのも仕方がない、これも民度として、あきらめるべきものなのでしょうか?
それでも、報酬支払っていないから、秘密会は仕方ない、というのであれば、発言と札束は一体なのでしょうか?全議員に聞いて見ましょうか?かつて、朝日新聞が、議会のカメラ拒否に対して、全議員にアンケートをとり、新聞に載って、それ以後改善されたことがありました。日本中を騒がせたクーラー事件の時です。
全協は、また開かれるそうです。
あっ、それと小耳に挟んだのですが、現在の市役所のある土地、売り払う、という話しが出たとか・・・・。
またか! いつもの独裁政治。あそこを売ったら、マンションぐらいにしかなりませんよね。・・・・区画整理の保留地がまた売れなくなる・・・。