新政権は利権と官僚主義の排除

新内閣のめざすもの
「利権と官僚主義の排除」は、私が市長選挙の時に訴えたことです。桶川市の場合、官僚というには程遠い小役人がほとんどですが、全国津々浦々に、この根っこがはびこってしまい、わが国は本当に疲弊しきっています。果たして、これから始まる新政権がどれだけのことができるのか、心配でもあり。
失業率は5.7%、しかもますます深刻になる現状。中小企業のつなぎ融資や雇用調整助成金は増え続けている一方で、景気の浮上する要素は、経済状況からは見えてこない。まさに、子ども手当てや生活の不安を取り除く福祉政策により、消費を拡大することしか残されていない。
しかし、その恩恵を受けられない高齢者層、年金が生活費をしのぐ額ではない人たちに対する生活の安心をどう保障するか・・・・本当に大変な政治状況になっていると思います。
どんなにテレビで ”新内閣に期待!” といっても、深刻に考えている官僚や役人はどれだけいるのだろうか。ここのところの私の感想です。
小選挙区制の問題
昨日から始まった国会。あちこちに新人議員の挨拶する姿。私も政治にかかわって20年近くになりますが、年をとったのでしょうか? ・・・4年前の小泉選挙の浮つきはないものの、意気込みだけで政治はやれない、と思うのは私だけでしょうか。
一度に新人議員が多いということは、政治の仕組みさえ知らない人が多く国会に入ったことになりますから、ロスもリスクも大きくなります。まして与党となると、切磋琢磨の機会はより少なく、今までの自民党にならないように民主党も自覚しているといいつつも、大変だなあ。選挙区の人が相談に行ったら、どれだけ応えられるのだろうか。・・・もっとも3期やっていても、ダメな議員もいるけれど。
人格者である政治家が必要な時代。小選挙区で大勝して政権交代が起きる。ということを有権者は実感をもったけれど、能力のある人たちが当選できない、選挙だけやっている候補者と、大きな流れで決まってしまう選挙の問題を、考えるべきではなかろうか、と、民主党の大勝の裏で、待ち望んでいた政権交代を喜びながらも思うのです。
桶川はなぜ起きなかった政権交代
国で起きていることは、桶川でも同じようにおきているのですが、その深刻さが伝わらないのは、知ろうとしていないからかしら。
投票行動にならない地方自治の実態。なぜでしょうか?桶川の有権者の意識と、目を覚まさないように、知らせない様にしている政治、密室行政は、表裏一体です。
国と同じように、変わるのが遅れれば遅れるほど、その膿は大きくなり、大変です。まさに私は、市長=自民党=議会という構図が、頭にこびりついています。民主党の応援をもらっているから民主党の市長とは大違い。その証拠に土建政治をやめるとも言わない、政権交代ももちろん言わない、まさに利権がこびりついた、古いふるい体質の役人上がりの市長の市政がもたらす膿。
先日の9月議会、まさに、政権末期の国会のようです。一般質問は全員が答弁書をもらい、どちらも原稿の棒読み。再質問まで原稿に作っていたら、何一つ訴えるものがない。何のために議員をやり、何のための質問なのか、まったくわからない。腑抜けになった議員と、事なかれ主義の役人たちのオンパレード。
こんな町に暮らしている自分が恥ずかしい。
しかし、市民が立ち上がらない限り、政治は変わらない、と、今回の選挙を見るにつけ、ますます冷静に考えています。
私はどこにいても、どんな場合でも、常に、社会を良くする方向に変えるために働くのみです。

  • URLをコピーしました!
目次