桶川市民は後期高齢者制度に賛成?

 アジサイは、梅雨の女王
雨上がりのアジサイ、どんよりしたお天気の中で、際立って輝いています。最初に、アマチャといわれる山アジサイ、次にスカイブルー。その後は純白の手毬のような花。そしてピンク、その次はブルーのガクアジサイにピンクのガクアジサイ、今は最後に咲いた八重の白いガクアジサイが可憐に清楚に咲いています。
どれもこれも、それぞれのパワーがあって、見事な競い合い。曇り空での中で華やかに咲ている、暗い気持ちもしばしホットさせてくれて、ありがとう、って言っちゃいました。
議会最終日の意見書
そう、何が暗いって、・・・「政争の愚」の桶川議会にうんざりなのです。正確には、政争の具にした愚です。
議会は今週月曜日17日に終わりました。最終日は議会の意見書。共産党も懲りずに頑張って「後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書」を提出。12月議会で否決されたのですが、世論の高まりで、桶川議会も翻意したのでは? と、期待したのでしょう。
しかし、そうはならずに、大沢和子議員の提案に対し質問、
野口議員「この制度を設立した目的は、高齢者医療費を抑制するためと思う。提案者は財政負担はどうするつもりなのか、また経費はどのくらいなのか? また、天引きを廃止するとしたら、いくらかかるのか?    どうせ取らせれるのなら、天引きして欲しいという人もいる」・・・いくらかかるなんて、自民党も民主党も、厚労省もわかっていない。
何しろ、詳しいデータや算出方法を国は一度も提示していないのだから。天引きして欲しい人は、口座引き落としをすればよいことだ。天引き廃止の費用を言うのなら、見直しの費用も桶川市で500万円以上かかっているし、同じ事だわねぇー・・・。
次に佐藤議員「新風21は党派を超えて会派を作っている。民主党の会派と書いた人がいるけれど間違い。」—–くすくすと笑いが出る。 これは私の向かい風を意識してのことか?
後期高齢者の廃止は政争の具?
続いて佐藤議員「野党4党は中央で一生懸命やっていることはよく承知している。しかし、医療制度そのものの中に、抜本的な改革が必要。私は、民主党が政権をとろうとする政治的意図があるのでは、と思っている。何か、(保険料を)とられるのが嫌だ、負担が嫌だという意識があれば間違いだと思う。私は、世代間の負担について議論をすることが大事だと思う。この制度、若い人たちの負担を軽減する、ということをどう思うか?」 
------ええっっ!  ーーーーー
驚いた、びっくりした。民主党の公認議員が、後期高齢者制度の廃止を求める主張に対し、「民主党が、政権をとる意図のため」などと、主張するのだろうか?
マスコミでも、新聞でも、この制度の問題点は、数多く報道されている。わずかな年金をもらって生活している人の生活費がなくなる、障害や病気を持っている人の助成制度゜がなくなり、負担が増えて生活が苦しくなった。夫婦で別の保険に入ったので、保険料が大幅に上がって生活費を切り詰めている。65歳以上の障害者が後期高齢者医療制度に強制的に入らされた地域がある、等々、様々な窮状や矛盾が明らかになっているにもかかわらず、困っている人の生活に思いを馳せられないのだろうか?  高齢者の事を考えられないのだろうか。
老いて、別の保険を作られ、医療費がかかるから自分達で賄え、と言われた人たちの心の痛み、生きていく寂しさを感じないのでしょうか?
若いものの負担を減らす、と言うならば、今まで長い間働き続けて支払ってきた税や保険料は、何に使ったと言うのだろうか?  福祉の理念は、互助。自分の払った分だけ見返りを求めるものではなく、周り回って社会を支え、その社会が人々の生活を守る。地方自治も本来はそのためにあるはずだ。
その翌日の毎日新聞には、医療費が増え続けるとの試算に、誤りがある、との記事も載った。欧米に比較して、日本の医療費のGDPにしめる割合にも言及し、社会保障制度審議会で議論がされたとの話だ。わが国の財政の逼迫の中で、道路特定財源に多大な予算を使ってきたことも事実だし、天下り法人に湯水のようにお金がいっていたことも事実。医療費の抑制だけを論じても、政治の解決にはならない。
廃止に賛成は、たったの4名
詳細なメモではないので、詳しくはインターネットで公開された議事録を、是非読んでいただきたいと思います。採決は、廃止に賛成した議員は、大沢和子、永野朋子、高野和孝各議員と、北村文子。
後期高齢者制度の廃止に反対した議員は、大隈、臼田、渡辺、島村、関根、岡地、市川、野口、進藤、和久津、砂川、町田、大塩、大沢信行、中又の各議員15人。
つまり、桶川市民は、後期高齢者制度に賛成と言う結果が出てしまったわけです。これが民主主義の問題であり、桶川市民が選挙で選んだ結果なのです。
民主党は棄権
あと一人足りないって?  そう。  そして、民主党佐藤議員は、棄権を選んだのです。そうですよね、大島敦衆議院議員事務所の前には、「お年寄りをいじめるな!」の旗がひらめいていて、地元の議会で、お年よりをいじめていたら、股裂き状態。これこそ、政争の具だと言われかねません。
でも、総選挙になった場合には、政治家は信じられないとなってしまって、投票率は下がるのではないかと・・・・今から心配しています。
このことを私達は、きちっと受け止めなければなりません。これが桶川の実態です。
私自身は、後期高齢者医療制度に賛成したこの議員たちが、市民生活をきちんと考え、弱者の立場を考えて、福祉社会を目指している、とは到底思えません。
政争の具にしているのは、一体誰だと言うのでしょうか?   権力を持ったものが、その使い方を間違ったときに、社会は乱れるのだと思います。このことを私達は決して忘れてはいけないのです。
子宮頸がん予防ワクチンに関する意見書は反対の結果
これに対し、公明党が出した意見書は反対の結果、正反対ではなく、佐藤議員は賛成しているので、16人が賛成。しかし、その問題点たるや、全く整理していない、議員全員が本当にわかっているとは思えないやり取りだった。

つづく

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