先週、ブロマグのヒット数を見て、29日がやけに多い。何でだろう、と私の手帳を見て、議運は、29日の間違いと気づきました。毎日いろんなことが起きるので、数日前の事が先週のことに思えて、書いてしまいました。
その事でよくよく考えて見ると、29日に議運が開かれることを知っている方がその日は多く見られたのだということが解りました。
私は、今は市議として、市政のチェックや市民の声を届けるのが第一の使命。従って、不正や問題点は、個人の問題を離れて、いわば無味乾燥、無機質に処理をしなければならないと考えています。しかし、そのことを理解できない人にとっては、言論は恐怖の対象ともなるのです。
ちょっと風邪をひいたかも
昨日、雪が真っ白な江川の流域で、上尾市の農業委員会事務局の立会いで、埋め立てについての指導をお願いしました。朝10時。路面も凍っている農道や狭い指導を恐る恐る走り、靴用カイロを入れて、普通に長靴で、行ったものだから、大変です。カイロなんて全く効かない。足が凍っていくのがわかります。雪用のブーツなんで持っていないのに、下は雪しかなく、解けているところなど全くない銀世界。芯から冷えて、今日はすこし熱があります。
雪解け水の流れ
江川の最下流、上尾側では、今大規模な埋め立てが行われています。この現場に行って、江川に向かって、雪解け水がちょろちょろと蛇行をして川に注いでいます。自然の地形に沿って、流れていくさまは、それは美しく、心が洗われる時間をいただきました。上空ではオオタカが旋回をしていました。・・・ああ、この自然を壊す権利が私たちにあるのだろうか?・・・自然の恵みを受け、歴史を刻んできた里山の文化と生活。不便だ、収益が出ない、そんな理由で破壊してしまう権利を私達は持ち合わせているのだろうか?
これを巡っては、市議選の真っ最中に埋め立て許可を降ろし、広大な農地の埋め立てが始まりました。しかも、ここにはトラスト地があります。その土地と接するように、高さ1メートル以上の埋め立てがどんどん進められています。上尾市の場合、道路から30センチの高さまで許可が出ます。一ヶ所一番高いところから水平面に埋めると、川面に行くに従って、低くなりますから、1メートル以上の高さまで埋め立てているところがたくさん出来ます。
桶川市の場合も同じ問題が発生しましたが、「現状から30センチの厚さ以外には、認めない」ように、条例改正をしましたので、埋め立て業者にとっては、余りメリットがありません。残土の受け入れは、慮絵が多いだけ、相当の利益が生じるのです。
この上尾の現状は、膨大な量の残土や建設廃材入りの残土が埋め立てられていて、現場に立つと戦慄を覚えます。埼玉県の廃棄物対策課に以前、現地調査をお願いしましたが、現状をよく観察しているNPOに連絡せずに、業者と現地を調査して、「問題はなかった」と、回答をしています。しかも、その報告書は、訴えた本人に説明せずに、「情報公開で申請しろ」というのですから呆れます。県民をパートナーと見ていない職員。訴えたことは仕事を増やすクレーマーぐらいにしか捕らえていないのです。いかに、県の職員が自分達の身を守るためにしか、働いていないかが、証明される出来事でした。
何のための公務員?
最近の公務員は、何のために仕事をしているのか、よく解りません。苦情は聞くけれど、腰を上げない=働かない。この埋め立てに対しても、30センチが厳密に守られていないのだから、現場に来て、きちんと指導をしてください、とお願いしたら、「今日は、その用で来たのではないから、聞いておきます。対応するか否かは答えられません」という言葉・・・・一面の銀世界と澄み渡った青空に響く・・・・まさに斜面が真っ黒に見えている粘土のような残土の山に不気味に反響した気がしました。
私、「聞いてください。もしあなたが別の用で車に乗っていて、畑に廃材の山があったら、通り過ぎますか?」
「いえ、それはありません」 私「でしょう。 あなたの仕事の役割の中の話ですから、その用で来なくとも。公務員として、やらねばならぬことをやってください、とお願いしているだけです。」と話しました。
多分、わかっていただけ他と思います。今後の努力を期待したいと思っています。なぜなら、この埋め立て、確実に今年の夏の洪水を助長させることがわかっているのです。江川の改修は、周辺の農地を氾濫域として、受け入れ水量を計算しています。その前提で河川整備計画も作られていますが、実際の受け入れ水量は毎年埋め立てによって減少しているのです。
上尾市の農業委員会と埼玉県農林振興センターがこの地域の広大な埋め立てを許可したてことで、この河川整備計画は破綻しているのです。知事は「川の再生」と言うけれど、自分で作った計画を自ら自分で破る、という行為をしているわけです。しかも、これについては、知事自らが知事への手紙の返事として「埋め立てを許可しました」と答えています。
そしてもう一方では、5年、7000万円をかけて策定した「江川流域づくり」の提言書で、「これ以上の埋め立てを抑制する」と書かれているのです。これには、国、県、流域市の河川、農政担当が参加しているのです。これを守らずして、一方で反対のことを認めてしまっている。
これこそまさに税金の無駄遣い。市民や環境NPOは、行政の無責任さとその場主義に躍らされて、時には軋轢さえ起こしてしまいます。議会で、「環境保護団体が江川改修を遅らせている」かの質問がもあったことも。関東整備局までその話を信じていたことがあり、私は、関東整備局まで、事実をきちんと説明に行ったことがありました。
余計なエネルギーを使わせるな、と言いたいのです。行政は恥ずかしくないのか、と言いたくなります。話を戻すと、この夏は、埋め立てた土の量だけ、氾濫域が増え、高水が上がります。これは小さい子どもでもわかることです。泥んこ遊びをしている時に、バケツに水をいっぱい張っている中に、土を入れいればその分だけ、水は溢れるのです。
江川が氾濫すると、西中や桶西高への道が通れなくなる、上尾の工業団地が水浸しになる。そのことは突然すぐ、解消できるものではありません。江川の改修をすぐにやっても、測量、設計を経て、工事着手には最低数年はかかります。その対策も無く、果たしてここ数年はどうするのでしょうか?
私達は、これまで知事にも県にも周辺市にも全力を尽してもこの問題を訴えてきました。しかし、残念ながら私たちには力がありません。権限を持っているのは。行政であり、市長であり、知事です。ですから今後、これに携わる公務員と政治家には、応分の責任を取ってもらわなければなりません。こんな事を書いている間にも、どんどん残土が運ばれてきて、ますます洪水の危険性を拡大しているのです。
もし、この埋めて許可を、江川改修後にするように指導をしていたら、こんな無駄な神経と、エネルギーは、使わずにすんだのに。公務員って何だ! 叫びたくなるのは私だけでしょうか?
お陰で、私は風邪気味、熱が少々。まともに頭を使う仕事が出来ないので、とりとめも無く、ブログを書くことにしました。
そうそう、大きな仕事が一つ終わりました。「子ども夢基金」の助成事業「子どものための狂言教室」の報告書冊子の作成と、報告書類をやっと送り終えました。確定までいくつか課題はありますが、報告書が出来上がったことで、他の作業に取り掛かれます。
3月議会の準備
これから3月議会の一般質問の受付が7日から始まります。議会は2月21日から。それまでにやらねばならないことがいくつも。時間との戦いです。体が許す限り働きたいと思っていますが、どこまで出来るか、・・・・やってみようと思います。一般質問に取り上げるべきことがあったら、メール待っています。