緊急報告・・・決算は認定せず(桶川議会初まって以来の出来事)

 本会議は、9時半から延々と委員長の報告が1時間の昼食休憩をはさみ、1時40分まで続きました。約5分で平成会白子議員の反対討論。その後約25分間の共産党高野議員の反対討論。いずれも709万円の新庁舎基本設計契約解除ペナルティの支払いと、二重払いの問題を指摘していました。
有印私文書偽造も
これに加え、高野議員は、農用地利用集積計画書における有印私文書偽造問題を加え、現市政の規律のなさ、市民への不誠実さなども加えて、自分が議員になって始めての経験だ、と討論をしたのです。私文書偽造問題とは、遊休農地を耕作者が借り受け、大規模になると、補助金が受けられる制度があり、そのために地権者から借地契約書を取り付けるものです。通常、期間と、地代を書かなければならないのですが、借り手側が印鑑だけをもらって、記入作成して市に提出、さらに市はそこに書かれた期間を地権者の同意なしに勝手に3年から10年に書き換えてしまったものです。これを地権者が発見し問題となり、関東農政局の指導を受け、告示のし直しまでしたというものですが、市は悪意はなかった、と謝罪もしていません。何事にも、行政としての基本がなく、二重払いの業者については、先日報告したように入札の指名にまで入っているという始末。まさに桶川は末期的状況にあります。
賛成討論はなし
通常、予算や決算で反対討論が出る場合、賛成討論が必ずといってよいほど出てきます。これまでの経験からすると、民主党の佐藤氏、公明党の飯野氏、政友会の内田氏が決算委員会のメンバーですから。この誰かがやるはずなのです。しかし、誰も賛成討論はせず、腑抜けの賛成、理由なしの賛成です。賛成するなら、堂々と意見を言ってからにして欲しい、と思うのは私だけでしょうか?
採決!
そして、議長「本議案の委員長報告は認定せず、です。従って、本議案を認定すべしという方の起立を求めます。」その直前、関根議員は議場のドアを開けて外に。採決の動向は、注目するのはただ一人、渡辺光子議員。・・・・・座っている!やった否決だ!・・・しかし、もたもたと数が数えられません。着席している渡辺映夫議員「さっさと進めろよ!」・・・・私は思わずくすっと・・・・。多分、長引いている間、翻意をして、立ったら困る、と思ったのかも知れません。議長「念のため、反対の方の起立を求めることにご異議ありませんか」「なし!」「本議案を認定しない方の起立を求めます」・・・・しばしざわつく・・・・・「本議案を認定すべきとする者10、認定しないとする者11。よって本議案は認定せずといたします」
こんな具合で、幕は引けたのです。以下、賛否の結果です。心なしか、幹部職員の下を向いた姿、顔色のない方も見受けられました。

内田 泰弘政 友 会
野口 日出夫政 友 会
×渡邉 光子無 会 派
棄権関根 武平 政 会
議長岡地 優平 政 会
飯野 信子公 明 党
川辺 昭政 友 会
町田 俊朗新風クラブ21
大隅 俊和新風クラブ21
×市川 幸三平 政 会
×和久津 和夫無 会 派
関根 隆夫公 明 党
大沢 信幸公 明 党
砂川 忠重新風クラブ21
佐藤 京子新風クラブ21
×山崎 忠行平 政 会
×皆川 宗治平 政 会
×大沢 和子日本共産党
×柳町 栄子日本共産党
×渡辺 映夫平 政 会
×白子 敏夫平 政 会
×加藤 千穂香日本共産党
×高野 和孝日本共産党

決算を認定しないということで、何か変化があるわけではありません。しかし、議会の意思は、お金の使い方に問題があったと言うことを表しています。単なる反対ということではなく、どれだけのムダがあったか、処分の仕方に問題があったかも含め、行政として反省を求めて形にしなければなりません。これが市民の意思ということをどう市長が受け止めるか、今後の市政が問われるのです。それにしても、新議員の仲又、佐藤、臼田、大塩、進藤の各氏。市政の問題がほぼ見える決算議会。傍聴しなくてよかったのでしょうか?明日は、決算委員会の指摘事項を載せます。

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