今日、友人から、二重払いの会社、T社の社長が「自分は被害者だ」と言っているとの話を聞きました。しかし、このことについて、1年以上調べできたので、被害者の部分はあっても、責任は免れないと思います。そこで、今までわかった問題を整理してみました。
最も大きな問題-教育委員会が、検査を全くしていなかったこと
今でも信じられないことですが、工事を発注し、完成時の検査(確認すら)をしていなかったことです。見積もりを取っていないのも多かったのですから、請求書の金額の妥当性はまったく確認できなかったわけです。私が情報未公開で指摘をしてから、写真などを撮るようにしていますが、それまでは、どんな工事をしたのかもわからないまま支払っていたのです。請求書に内訳があるならいざ知らず、それもないのに支払っていたのですから、法律違反に値するものです。
異常に高い受注額
小規模登録業者は、入札参加資格をもたず、小規模の商店や工務店などが市役所に登録するもの。130万以下の随意契約できる仕事を、地元業者に公平に救済するための制度です。その金額が、随意契約の1億1900万円のうち、129件1388万円を受注しているのは異常です。2日に1件の仕事。一日で終わらないものもありますから、いわば桶川市御用達というのでしょうか。資料を見ていただければわかります。設立後一年でこんなに多くの仕事をもらっているのです。昨年度の分は、まだ60センチほどの高さの資料、集計していないのでわかりませんが、1千万近いと思います。私が情報公開を頻繁にするようになった夏以降は、多少控えめになって、見積もりなどが出されるようになっています。
見積もりは相指名
これは他の業者も同じですが、他社の見積もり、その項目も書き方も同じ。つまり、受注する会社が作って持ってくるのです。印鑑は、他社のものですが、一目瞭然。すべての項目において、一致しているのですからありえません。これは、入札参加資格を有する業者が随意契約を取っている場合も同じです。教育委員会も適当にこのような仕事をやっていたのですから、業者はその仕組みを当然として、やっていたことかもしれません。法律を守らない市の責任も、市長の責任も大きいと思います。一時代前の町役場のような体質に逆戻りしたのは、いつなのか知りたいところです。少なくとも私が決算委員として10年前に是正させた以降、しばらくはきちんとやっていたはずです。当時1億円以上の節約がされたときいています。(続く)
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