昨日、都市計画審議会が午後1時半から5時過ぎまで開かれました。中身は、住宅マスタープランと呼ばれる、都市計画法の改正で、住宅市街地の整備・開発・保全の方針(整開保)を定めるもので、県が案を提示しているものです。
これに対し、私と他に2名の市民が意見を出しているので、そのために都市計画審議会を開くことになったようです。意見がなければそのままの方針に従うことになるのです。
このことをほとんどの市民は知らないと思います。広報では、数行のお知らせが出されたたけ。県のホームページにもリンクできません。私は、市にも県にも行き案の縦覧や資料を取り寄せて見たのですが、どこの市町村のものも、一辺倒で、まちの顔や特徴が見られません。
中仙道に総合設計?
それどころか、まちの特徴までつぶしてしまう「整開保」に対し、桶川市の総合振興計画に反する整開保が出されており、私は、「中仙道の文化やコミュニティを破壊するもの」との意見を出していました。なぜなら、「中仙道など住商混在地区は、総合設計制度などの活用を検討し、土地の有効利用をはかる」とあったのです。総合設計は、敷地を公共的に提供する代わりに、容積率を割り増しすることが出来る建築基準法の特例で、都市部の密集地帯の整備に使われる手法です。しかし、中山道は、宿場町の面影を活用したまちづくりを行うと振興計画で決められており、この地域に超高層ビルが建ったとしたら、まちは破壊されてしまいます。どこにでもあるマンション街にするために、歴史的建造物を破壊してしまう計画をなぜつくるのでしょうか?
高野、関根委員からは桶川にふさわしくない、との意見が出され、会長もそれを認め、「適切な整備手法の活用によりに変えたらどうか」、と変更の意見を出すことになりました。
下日出谷東の拠点施設は、用途地域変更予定
さらに、35,000㎡の下日出谷東の拠点施設、地権者の同意が取れて土地が集約できるかは疑問ですが、私の意見を受けて、良好な住宅地の形成が目的の区画整理事業に、商業地域への用途地域変更はおかしい、との意見も出されました。これは、今後の予定の中の記述「用途地域の変更(予定))を削除することで決着しました。これについては、その程度では、整備・開発・保全の方針に影響を与えるわけではない、のですが、まあ、地上げ屋のような拠点施設の売却はうまくいかないだろう、と思い直しました。
神明の地区計画
次に神明地区のマンション問題が浮上し、300人の住民から地区計画変更の要望書が出されているとの説明がありました。これに対し、関根委員「300人もの住民が出しているとは大変なことだ。市はどうするのか」と質問。栗原主幹「家族が5人いれば、それも入りますので・・・・」
「なにぃー」よくもそういうことが言えたものだ。まだ、都市計画課では住民票での確認もしていないと言っているのに。まったくやる気のない桶川市。署名を出してから一ヶ月近く経つはずなのに。そして、これは住民の動きを待つとの結論。開発許可を出し、地域の住民を不安に陥れているにも関わらず、また市長は「今後地区計画で高さ制限を考える」と書面回答しているにも関わらず、この有様は。
帰り際、職員に、「署名は有権者でしているはずだよ」と声をかけた。まんざら知らないでもない素振り。都市計画審議委員には、丸め込むような説明をする。役人根性ここにあり、の世界がまた見えたのです。最も担当職員、都市計画に詳しくない人材をわざとそろえ、課長は元コンサルの社員。市も地上げ屋に加担しているとしか思えないのですが・・・。
与党議員は欠席に早退
都市計画審議委員、議会から6名選出されています。大沢議員(公明)欠席。野口議員(政友会)欠席。そして、3時半には、佐藤議員(民主)と、町田議員(民主と同会派)が早退。議員は高野、関根議員のみ。選挙が近いから予定があるからでは済まされない重要な決定事項。市民をなめるな!と、言いたい。それとも責任感が希薄なのでしょうか?
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