食肉の偽装・・・桶川市は問題の垂れ流し

ここに来て、食の安全以前に偽装問題が次々と発覚しています。今日のミートホープの社長逮捕の事件で、改めて思うのです。
 あのべに花カイワレ事件はどうなったのか?
アメリカ産の栽培用のべな花の種を使ったカイワレ栽培。政策審議室長になる前に秘書室長だった佐藤洋氏(今年3月まで市の職員)。彼が進めてマーケットにも斡旋したという野菜ですが、ふるさと館ではてんぷらにして出していました。
 しかし、防虫剤をたっぷり塗った真っ赤な種(とうもろこしの種にあるようなものです) 。  発芽後間もない薬剤を吸い込んだ芽を食として口に入れれば、発がん性のあるものを口に入れるのですから、体に悪影響を与えます。この危険性を察知し、製造工程を見ていた女性が佐藤氏に訴えたのですが、彼はその話しをもみ消してしまったのです。(彼女は、そのときのメモや記録をとっていたのです)。自分の知り合いに斡旋し、製造させていて、ちょうど4年前に彼が薦めた市議選候補者に影響があるから、という理由だそうです。その方は落選し、何があったかは知りませんが、自殺されたそうです。改めてご冥福を祈ります。それからしばらくたってこのことが私の耳に入りました。
 それから4年後、食の偽装事件があるたびにこのことを思い出すのです。議会の質問だけではなく、保健所にも行って、事の重大性に気づいた県の職員。でも、皆自分の責任を恐れて、「その農薬が国の規制にない(使用の届けや承認申請のない)ものだったから、自分達の仕事の範囲ではなく、違法とはいえないけれど、好ましくない。」との回答です。
 しかし、市の責任は大きい。市民の訴えを秘書室長がもみ消したのですから。・・・これが、もし佐藤氏でなかったら、処分はあったかも知れないのです。民主党の佐藤京子議員の夫であったことで、議会も口をつぐんでしまったのでは。あの時は私も議会の一員として、同僚に気を遣っていたのかも知れません。
 思えば、二重払いの時の雰囲気も同じようでした。問題があっても、事の本質を理解し、何とかしなければ、と思う議員がいなければ、どうにもならない、これが多数決の支配する議会です。数々の失態や違法行為を繰り返しながら、選挙に出るというのは、やはり遵法精神がないのだろうか?  民主党ともあろうものが、天下りを批判していながら、公務員としてつくった人脈を駆使し、選挙運動を展開し、天下り先に議会を選ぶことに、問題を感じないのだろうか?
これでは、公務員は選挙に出やすい環境にあるのではないか?  これは、いずれどこかで問題になってくるだろうな、というのが私の感想です。
市長のコンプライアンス
 話しを元にら戻すと、防衛省の給油量の虚偽報告。厚生労働省のフィブリノゲンによるC型肝炎感染の情報隠匿、これらの病根は、桶川にもあるということなのです。先のカイワレ告発でも、本来なら、市長が秘書室長を処分すべき問題なのです。
 最も、右翼に10万円を支払った張本人の佐藤氏。新聞で発覚し、マスコミが殺到して、これはさすがに処分せざるを得なかった市長ですが、いつも市長が謝罪が早いときは、そのウラにもっと大きな問題が潜んでいる時ともいえます。二重払いの実態調査をせずに、文書注意をすぐに決めたように。
コンプライアンス、遵法精神に関しては、面の皮が厚すぎるのか、市民をなめているのか、そういう人たちが権力を持つと、末端まで機能しなくなってきてしまいます。

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