恥を上塗りした桶川市
私たち住民8人が訴えた、庁舎設計解除に対しての709万円のいい加減な支払を市の戻せという裁判。松本土史さんの作陶展の準備でてんてこ舞いの最中、急遽記者会見をしました。
桶川市の敗訴確定へ 市庁舎建設の清算金訴訟/読売新聞
桶川市庁舎問題:精算金訴訟 市側の敗訴確定 上告受理されず /埼玉新聞
桶川市庁舎問題:精算金訴訟 市側の敗訴確定 上告受理されず /毎日新聞
岩崎前市長らの賠償義務が確定 最高裁、上告不受理 桶川・新庁舎訴訟 /朝日新聞
桶川市庁舎問題:精算金訴訟 市側の敗訴確定 上告受理されず /東京新聞
いずれも取り上げられた、全国的にも珍しいニュースです。大きな問題は
- 市が地方自治法を無視して、お金を払ったこと⇒議会を軽視したこと
- 出来高払いといいつつ、何も仕事をしていなかったこと
- それを確認せず支払ったこと
- 一般質問をするまで、誰も知らなかったこと
- 高等裁判所の判決で負けたにも関わらず、最高裁に再審理を求めたこと
これらが、どのように反省されたのでしょうか。
ツケは必ず出てくる
昨年7月に高裁判決で、桶川市は判決の中で、厳しく断罪をされました。こんな判決は異例です。通常の自治体なら、この判決を読んだら、勝てると見込むことは出来ないと思います。
最高裁判決
高裁判決
9ヶ月後の市長選挙を前にした当時の市長と側近は、まずそのことを考え、自らの非を認めることなく、上告をしたのです。しかも、高裁の弁護士報酬も後払いにして。
同時に私への誹謗中傷運動を始め、このまちをぐちゃぐちゃにしてしまいました。何が一番犯罪的かと言うと、善悪の判断と、遵法精神を崩壊させてしまったことです。
確か、岩崎市長は、議会で佐藤議員の質問に答え、「正義は必ず勝つ」と豪語しました。
私は、当事者ですから、心の中で、苦笑いをしながら黙っていましたが、
それを諫めることも出来ない議会。市民の範たる市長に議会。
このまちは、1から出直さないと、ますますひどい状態になります。
そして、この最高裁判決は、地方自治史上、住民訴訟史上に残る判例となり、それは桶川の汚名となってしまいました。高裁判決を受け止めれば、ここまでの汚名はなかったのに。自ら招いた結果に、ずっーと引きずられるでしょう。
法廷の場に出るということは、ある意味命がけなのです。私は、命も財産も削って、裁判を闘ってきたので、よくわかるのです。
何故、そこまでやったのかと?
それは、私が議員だったからです。市民から付託を受けて、税金から報酬をもらい、公人としてやるべき事だったからです。自らの公約に誠実であるべきと生きてきたからです。だから、勝った勝ったと糠喜びをしている気持ちではないのです。
-------------
刑事訴訟法第二百三十九条 何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる。
○2 官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これからも、自らのいき方とプライドをかけて、目の前にある問題に取り組み続けます。
結果、選挙に勝った市長がいます。しかし、この4年間、いやそれ以上に、違法行為をもみ消した結果の誕生、というトラウマを引きずる事になるでしょう。これを読んで不快な思いをする方は、是非この判決をじっくり読んでからにしてください。そしてその背後に、何故このようなことが行われたかを桶川市民として考えてください。
それは、気分の問題ではなく、この裁判は、氷山の一角。桶川市のコンプライアンスを立て直さない限り、市民に向いた市政は実現できないからです。税金の無駄遣いはやまないからです。
選挙で応援を受けた人たちへの”気配り”、前例踏襲型政治が続く限り、形を変えた新たな問題が生じるでしょう。
現に、区画整理組合の詐欺、公文書偽造の犯罪には目を瞑ってしまった桶川市です。6月議会に永野さんの質問では、反省の機会を与えたのですが、うやむやにしてしまいました。
新庁舎では、当時問題になったもう一つのこと。仮設庁舎の無駄遣いが解決されないままになっています。
これを機に、市長も前市長も、これに関与した職員、元職員が反省されることを望みます。
ついでに、付け加えて起きます。
この永野さんの質問の時に、『よそ者が何言ってんだ』と、野次を飛ばした佐藤議員。私も傍聴していました。
以前の議会だったら、議長からお咎めを受けたはずです。
ヘイトスピーチは憲法違反という判決が出ています。議会は民主主義の学校と言われています。
上に立つ人の発言ではありません。
ご本人にまず謝罪をし、その反省を元に、いじめのない議会と社会をつくるようお願いいたします。だって、税金で報酬をもらっている議員ですから。
議会で、誰もそのことを抗議していないというのは、何故でしょうか?
皆さん、議会を傍聴しないから、こういうことが起きるのです。こんな暴言を吐ける議会は、市民の責任でもあるのです。