向かい風69号と臨時議会報告

一昨日向かい風69号を新聞に入れました。
向かい風69
向かい風69裏
 
 
 
 
 
 
 
 
昨日の臨時議会
昨日は臨時議会、新庁舎の建築業者を大成建設と決め同意を得るための議会です。
向かい風にも少し書きましたが、総合評価方式を導入しての決め方は実にいい加減。
各社から、9項目にわたる技術提案を募集し、各項目ごとにさらに数を決めて提案させます。市が、取り入れる数で点数を決めていくのです。
表をご覧ください。
総合評価表これを見ると、各社同じ点数が並び
エ 施工管理の適切性・発注者が指定した課題への対応の(イ)(ウ)₍エ₎
のみ、点数が判れます。
(イ)は、6項目を提案させ、(ウ)(エ)は5項目です。
 
 
 
総合評価方式のうさん臭さと非公開
この数字と表は、県の情報公開から明らかになりました。
30億のお金を支出する大きな議案です。だから決定の理由や資料は当然議会に出すべきです。
しかし、今の市は情報を適当に操作しかねないと思い、業者が決まったという段階で
県の情報公開を申請しておきました。
市は、県の総合評価審査会に意見を求める形になっているので、市の判断材料が県の文書となっているからです。
さて市の方ですが、議会に先立ち、資料を出すように要求をしましたが
案の上、渋りました。
そして、市は県に相談し、私が情報公開をしていることを知り、この点数表だけ出したのです。
市民に肝心な部分を隠すおかしな制度
ところがです。ご覧のように、真っ黒に塗ってきたのがこの写真

技術提案資料

技術提案資料


全部で黒塗り資料は36枚。こんなものに1枚10円も払うなどとは
と腹だたしい限りですが、審査請求する場合には必要なので、仕方なくとってきました。
 
 
 
 
細かい話しは後にするとして、これを採用するか否かは、市の技術審査会
名前はまともそうな会議だけれど、何のことはない、都市整備部の課長と契約管財課の課長の集まり
早速会議録を情報公開しておきました。
要は、この黒塗りの項目を何個採用したかで、点数が決まり、
大成建設は4点多かったのです。しかもその中身が議会にも市民にもわからない。
主人公は市民です
市長も多くの議員もすっかり勘違いをしてしまっている。
自分たちが市民の上にいるかの感覚をもっていることを自覚していないのでしょうか。
私は、この状況に腹を立てない議員に唖然とするばかり。これが桶川の民度です。
 
そして、最後に賛成反対の討論がありました。
私は、以下の理由で反対。

  1. 市の一般競争入札の公募の内容の中に、採点に関する項目を勝手に県の基準にすり替え、そのチェックをしていない。結果的に虚偽の内容になっている。(後日説明します)
  2. 市民に公開しない採点方法は全く認められない。
  3. 設計図書に100か所以上の誤りがありながら、市は訂正を要求していないばかりか、問題ないと答弁している。こんな信用的ない組織では、認めるわけにはいかない。
  4. 一括発注をしたことで、すべてを把握できる責任者の能力が問われるが、市もゼネコンも心配。
  5. ゲタばき式の人を受け入れない設計は見なおすべき。
  6. 市長に何度市民への説明会を要求しても受け入れないのはおかしい。
  7. エスカレーターの事故の危険性のある建物は見直すべきだ。
  8. 維持管理コストも公表できない現状はおかしい。
  9. 税金で作る庁舎は、安全や安心にお金をかけるべきなのに、違うところに浪費している。
  10. 最近の建物は、人がスムーズに歩いていけるようになっていて、1階の段差はない。今時ゲタばきの公共建物は文化的ではない。

加藤議員の賛意討論・・・建築士会を代表して
これには驚きました。なんでも自分は議員以外に上尾・桶川・伊奈、鴻巣の建築士会の支部長をしている。その支部長としてここに臨んでいる。という発言。
私も建築士会や建築学会の人を存じ挙げているけれど、支部決定だけでも大変な会議をするはずです。こんな発言をして良いのかなー。会議にかけたのかな。
プロの自分が賛成するかの感じがありあり。市民には関係ないけれど。
「あの設計は良くできている。庇などがメンテナンスのために良い」など。
「柱で支えるピロティ(ゲタばき)建築も安全、構造設計士がきちんとやっている」と。
あんた、構造計算確認したの?  出来るの?
過去に何度も構造偽装があったじゃないの
公共施設だって、杭の偽装もあったじゃないの、「大成建設なら大丈夫」というのが田舎者なのです。
第一、本当に建築士会があの設計を賛成しているのでしょうか。
だとしたら、この近辺の建築士は、ユニバーサルの意識がないと見えます。全員かは知りませんが、組織として、アーキテクチャーとして信頼できません。
そういえば、市内の建築士で幼稚園の設計施行をして、建築直後に雨漏りなどで大修理をしたのに、責任を取らなかった人がいた、と聞いたことがあります。
だれにでも間違いがあります。要は仕事に対する姿勢なのかと思いますが。
庇があると言ったって設計ちゃんと見ているかしら。
庇はあとで付け加えたものです。管理がしやすいという事で。でも、川島町のように長い庇だと、雨でも市民に使いやすいけれど、桶川のは違います。
有名な建築家に設計図をざっと見ていただいたところでは、5階のコンクリートの耐久性やコーキングの寿命は、おぼつかない、と言ってましたが・・・。
私は素人だからこそ、勉強もし、時には建築家を訪ねて教えを乞います。この間、プロポーザルで提案した設計会社も6社ほど訪問しました。
大きな公共建築物が市に出来る。それは文化に影響します。民度にも関わります。だからこそ、私は将来のまちにのために、問題点を指摘しますが、
理解出来る人が少ない!
佐藤洋議員の反対討論
いやあ驚きました。
最初歴史的経緯などをおもむろにしゃべり、議会の土地を確保できなかった時の
「慎重な取り組みを求める決議」に触れて、3.11のときに奇跡的に被害がなかった。
もしあったら、あの時の議員は責任を取らなけれはならなかっただろう、と。
・・・・おいおいちょっと待てよ。
当時佐藤議員は秘書室長。議会に内緒で、借地で建てようとしていたではないの。議会の特別委員会のまとめでは、「現在の場所と近接地の土地を確保して建設する」となっていたのを、秘密に進めていたのではないの。
正当化は、職員として?
それとも議員として?
次に
「ピロティ形式の建物、オバマ大統領が広島に来るけれど、広島の平和記念館がそうです。」と、あと一か所紹介していました。だからりっばな建物もあるんだ。
(でも全部が立派とは言い難い。目的と時代が違うよね)
ピロティは文化的ではないなどとおかしい
と、佐藤議員。「ゲタばきなどとひどい言い方をするとは、とんでもない。それを不安をあおりたてて・・・・。」
(あらっ、建築用語でゲタばき建築と使いますよ。でも下駄の方が安定性があるかも、支えるのが柱ではなく壁になっているから)
私の向かい風69号を言っているのでしょう。でもそのお蔭で、知らない方も向かい風を手にして傍聴してくださった方がたくさんいて、有難うございました。
よくよく考えたら、市が公報すべきなのではないでしょうか。議員もお知らせするべきではないでしょうか。
 
もとに戻します。
それは限られたスペースの中で、意匠を凝らしたデザイン性の優れた建物はあると思います。昭和の中期まではピロティ形式は、盛んにつくられた時代もあります。
それが、障がい者の権利条約制定以後、バリアフリーの思想が普及し、今はもっと進んだ誰をも受け入れるユニバーサル建築が求められるようになり、国交省にもその基準を示しています。高齢社会になれば、なおの事です。
公共施設はさらに尚更です。
不特定多数の市民が集うところ。マーケットや電機やさんのように利益を追求する建物とは訳が違う。
今の議会、公的サービスや建物など、民間のものとの意識が混同していて、突然乱暴な議論が出ることがあります。
私達は、公的存在であって、地方自治法の目的である「福祉の向上」が考え方の基本になければなりません。
公務員であった方で、議員になった人は違うのでしょうか。
新風21を代表して賛成討論をしていますから。(新風21には元市の職員が3人います)
市役所には物資は搬入しない
ピロティは優れている。そのために我々議会は同じような建物の甲府市役所(同じ日本設計、至る所に似た設計箇所がある)を視察し、市民に不便があるかも聞いたら、ないと。
(私も議会より前に見に行っています。以前も書きましたが、庇が落ちた事故もあります。駐車場は暗く、車止めがあると物資の搬入には邪魔になります。災害に効率的面積の使い方にはなっていません。)
誰に聞いたかわからないけれど、あそこは、1階に誰でも休めるテープルといすが相当おいてあります。コンビニもあり、建物をまっすぐ通り抜けることもできます。繁華街ですから。
それでも、市役所として市民が使いやすいとはいい難いですが・・・。
それに建物というのは、ある意味で強引です。用を足すにはその建物の仕組みに従わなかったら、目的は達成出来ないのですから。
だからこそ、作る前に使う側を考えて設計することが大切なのです。
今の市役所の設計は、直観ですが、職員に都合のよいようにできていると思います。
休憩室、喫煙室、職場スペース、あの甲府市役所の4階から上は、市民が入っても何もわからない。職員とのコミュニティが全くない事務室です。
正反対なのが川島町役場。どこからもすべて働く職員の姿が見え、市民が出向いても親しみやすい、明るいスペースで、ご苦労様と話かけられる感じがします。
相談もしやすい雰囲気です。
話しはもとに戻して、
「何か勘違いしているのではないか。物資の搬入は学校だったり坂田の保留地をつかう。市役所には搬入しない。」
(だって、ピロティの利点は1階の駐車場には、建物の屋根があるから、物資の搬入などに使える、と言ったのは市の方です。私は、雨が吹き込むからそうならない、と言っているのです。)
解体は1回の調査で済むから、一括発注が良いのだ
と、市の説明どおり、
「周辺住民に聞いたら、何度も家屋調査されるのは嫌だ、だから壊す前と、建築後に同じ業者にやってもらうのが、周辺の住民のことを考えてのことだ。」
そうかなー。今日の大成建設の内訳書では、解体の費用は予算2億円に対して、1億円にもなっていません。私は以前から建築費に廻すのだろうと考えていましたが、案の上です。
解体と建築を別発注し、電気、設備とそれぞれ発注すれば、中小企業や地元企業に仕事を出せます。
下請けになってしまえば、利益は薄く、「労多くして功少なし」「下手したらマイナス」というのが地元業者の感想です。
ところが、外構と植栽だけは、別発注、それだって大手に依頼すればすべて責任もってくれる、という理屈にあてはまるはずなのに、なぜ??
家屋調査は何度でも必要です
仮に、解体で破裂が入ったとします。終わったら補償してもらえるからと、建築終了まで、住民は黙っているでしょうか。
熊本ではないけれど、一度入った亀裂が更なる振動で大きくなることは多々あります。たまたま私は大きな工事で家屋の損傷が激しい方方方々の相談に乗っていますからよくわかります。
その発想は、どうせ直すのなら、壊れるだけ壊れて一回で補償したい、という施行者側の言い分です。確かに経費の節約にはなるでしょう。
でも早く治せば、さらなる損傷を防ぐことも可能なのです。
少なくともその選択肢は住民です。
騒音、アスベストなどの大気汚染など、出来上がるまでは迷惑が続くのですから。
「周辺住民の苦痛や迷惑を考えたら、1回の調査がいいんだ! 」
と、賛成討論をした新風21
大事な家をもっている人にとっては、そうはなりません。
解体の振動による亀裂、杭を打ち込むときの振動、その時々で苦情を出し、証拠を取っておくのが常識です。
それでなくとも、亀裂などは後て気づくことが多いのです。
それを「やたらに不安をあおり」ですって
私にはそういう感覚はわからない、わかりたくないです。
市役所には市民の備蓄はない
防災拠点と言いながら、備蓄倉庫は100人の職員の食事三日分のみしかありません。災害対策本部で働く職員用のみです。
せっかく作る大きな市役所。屋上でも市民が避難できる十分な備蓄は可能です。
新しい市役所は、市民が避難できるようには作っていない、今時珍しい市役所です。
防災、防災と言いながら、とってもとっても信じられません。
仮に何かあった場合、新しい市役所に市民は集まります。
その時に追い帰すんでしょうかねぇ・・・。
市民不在、冷たい市役所に賛成した人 議席順に(敬称略)↴
渡邉光子、岡野千枝子、岡安政彦、江森誠一、佐藤洋、新島光明、糸井政樹、
相馬正人、保坂輝雄、島村美貴子、新井孝雄、加藤ただし、市川幸三
(仲又、岩崎議員は欠席)
反対した議員…北村あやこ、佐藤 正広、星野 充生
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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