市民が見捨てている桶川市

毎日続く猛暑に、体調はいかがでしょうか?今日のニュースでは、桶川市で熱中症でなくなられた人が出たとか・・・気づいてみると、外の温度は、気象情報よりはるかに暑く、熊谷以上の日もあります。桶川もかなり暑い。

私は、朝か夕方の5時ごろから約2時間、庭の水撒きをしながら草むしりをすることにしていますが、冷たい水を撒いているにも関わらず、頭がくらくらしてきます。ちょっと出だしが遅れると、日差しでバテてしまい、早く雨が降ってくれるように祈るばかりです。

南小跡地は暑い→無駄づかい 

出かける度に、腹が立つことがあります。駅に出るのに、南小跡地の寿広場を通ることにしています。グランドゴルフ用に、2000万近くを駆けて工事したものです。黒いアスファルトの道を、鉄板焼きに会いながら、何故こんなにお金をかけたのか、通る度に、腹だたしさが募るのです。

南小の周辺にあった桜の木々は、何本かは伐採され、残った木の枝は極端に剪定されたので、じりじり照付けている庭です。水はけの為といって、校庭の内側周辺にU字溝も作られたのですが、今まで南小がぬかるみになったことはありません。おまけに、4メートルのアスファルト道路と駐車場。東側だけは砂利で固めた駐車場にしていますが、その上を歩くと、肌のやけ具合が違います。足元からアスファルトで焼かれ、上から日照で、オープンのようになります。これではたまらないと、砂利で固めた駐車場を歩くと、2度くらい変わります。U字溝にアスファルト、地球温暖化に拍車をかける無駄な上に、環境悪化の工事に私たちの税金が使われる、しかもその理由が、「草刈に毎年200万以上使うから整備する」ということでした。しかし、芝の種を植え、その芝を刈るために、職員が草刈をしているのです。せっかく10センチ程度に延びたひまわりまで、電動釜で、ザァート切って。(6月の暑い日でしたが)。

だったら、最初から地固めをして芝の種を植えても同じだったはず。100万円もかからないでしょう。この工事、設計金額は、2065万5千円、予定価格は異例の100%で同額、落札価格は1911万円で、落札率92.4%の相変わらずのこう落札率。青木清掃㈱が受注しています。

どうして桶川市は、業者を儲けさせるだけの無駄な公共事業を、子どもでもわかるへ理屈でやってしまうのでしょう?しかも、この場所は東口整備の種地。いずれ壊すことは確実。壊す工事費と廃棄物と処理費を生じ、全く無駄遣い。砂利で硬めただけでも十分水はけの良い土地であることは、周辺の住民は良く知っています。まして、駐車場はいつも使われていない。

それなら、商店街の駐車場にでも活用すればよいのに、と思ってしまいます。

開発のための計画

今回の、振興計画の基本理念、「みんなでつくる」というのがありますが、全く矛盾するのです。誰もが「絵に書いた餅」といいますが、それでも都市計画変更や用途地域の変更には、必要な関門となっているのです。逆に言えば、そのためにだけやっている、といっても過言ではないほどの内容しかありません。

皆さんは、第5次総合振興計画案に対する意見を出されたでしょうか?

今回、何人もの方に意見を出すように誘いましたが、思いの他、桶川市に対する不信感は大きく、何人の方が出したのか、結局桶川市の思う壺になってしまったのではないかと、危惧しています。(つまり、市民の意見が少ないほど、仕事はないし、変更などしなくても良いということ)

私は、18ページの意見を出しました。何故そんなに・・・その理由は、桶川市が作成した意見書の雛形です。ページ数と項目を書かせ、その横に意見を書くように、ワードの表に記入するようになっています。この通りに書いた人は殆んどいないと思いますが、これはおそらくコンサルがつくったのでしょう。彼らが意見を整理するときにやりやすくなっています。市民が理解し易いように、書き易いようになどの配慮は全くゼロ。

仮に、これを読んで感想のように意見を述べたりすると、どこの部分を修正したりするかは、彼らの仕事と頭を使うわけです。(それほど使いませんが)

国のパブリックコメントの場合にはよくこの形式を使います。その代わり、きちんと整理して公表するのです。私は、そのために1ページずつきちんと書きました。

よくやったね、と何人かに言われましたが、議員を経験してれば、当たり前のことです、法律というのは一言一句で、市民生活に影響があります。だから、常に出された議案、条例案は理解して消化する日常的作業をしていなければなりません。だから、根気がよくなるのです。振興計画の委員の皆さんも、全文を暗礁する位に読んでいなければならないはずなのです。勿論職員も市長も、です。

そんな当たり前の作業があって、初めて議論がその上に載るはずなのですが、今回の文章は、国語的にもおかしい表現があり、とれだけ真剣なのかわかりません。地方自治法における振興計画の意味も、議会の同意の意味も、市民の意見を聞くという意味も、それぞれ、とのくらい理解し、責任感はどのくらいあるのでしょうか。

審議会は、議会の各会派から出ています。従って、その内容について、本来であれば、委員が会派の会議にかけ、議論をして意見をまとめて審議会で発言しなれぱなりません。また、意見を審議会に伝えられない議員や会派は、今回の機会に意見を述べる責任があります。なぜなら、議案として議会に出たときは、反対か賛成しかありません。修正も可能ですが、手続きも賛同を得るのも、その議会では至難の業だからです。少なくとも、職員も議会で質問を受けるのは嫌がりますから、議員の意見には耳を傾けますので、議員は良く理解をして、市民に知らせ、市民意見を聞いて、書くべきなのです。

でも多分、どの会派もその作業をやっていないでしょう。これが桶川の実態なのですね。悲しいことですが。

拠点づくしの計画

皆さんは、10年先の桶川の将来像:「みんなでつくり育む 活気あふれる交流拠点都市 おけがわ」 をどう思いますか?

今の桶川の総合振興計画は、ある意図の下に、演繹して作文しているのが実態です。10年前の計画は、上原市長の時代に、あさひ総研に委託して行ったものですが、その意味では土地利用計画も、大雑把です。つまり本来は、地域や市民の意見を聞いて決めるべきなので、振興計画に細かく書くべきものではなく、今回よりまともでした。委員も今より多く、細かく議論もされていましたが、それでも詳細な開発計画などは決めていず、前回のブログを見ていただければ、土地利用計画はもっとざっくりと表現していることがわかると思います。

ところが、今回の振興計画案、至るところに拠点という言葉が出てきます。拠点しか考えていないと、思えるほどです。つまり、以下の具体的な場所がポイントです。

  1. 圏央道の川田谷インターの複合開発エリア
  2. 加納インター周辺の複合開発エリア
  3. 下日出谷東の3.5ヘクタールの商業施設「地域生活拠点」
  4. 坂田東西の市役所用地「地域生活拠点」
  5. 城山公園の東側の複合開発エリア
  6. 川田谷旧陸軍飛行学校跡地の観光まちづくり拠点
  7. 県道滝の宮線と上尾道路交差部の道の駅の観光まちづくり拠点

 ここまで細かく開発エリアを決める場合には、当然、市民や地域に相談があってしかるべきなのですが、地域の口調に聞いてみると、知らない、という人ばかり。ところが、このすべての場所や周辺で、不動産やディベロパーが動いているようです。

しかし、旧態然とした「金儲け」や利権はどこまで実現できるでしょうか。これだけ円高になって空洞化に拍車がかかっている状況なのに、どんな企業や業者を誘致すると言うのでしょうか。埼玉県だって、1社数億円を払って企業誘致をやっているけれど、寄居のホンダ工場も操業開始が延びました。ここに来て国内の自動車工場は、円高でますます海外シェアーを増やしています。見通しのない計画で、まちの活気など、どのようにつくるのでしょうか。

すでに投資している人達がいたら、なりふりかまわず回収に走る=乱開発や用途変更もありうるのです。そう考えると、恐ろしくダーティな計画です。 

ちなみに、この将来像について、以下の意見を出しました。

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交流拠点が、歩いて暮らせるまち、という土地利用基本方針に反している、矛盾に満ちている。

①  かつて、道路が活性化の要だった時代は終わっている。時代を見据えた視点が無ければ、活性化やまちおこしはできない。
②  もともと桶川市は、首都圏の質の良い住宅都市として進んできたはずだ。いまさら交通の結節点をアピールするのは、20年前に逆戻りして、住環境がこれから悪くなる、と言うようなもの。国の財政危機と政権交代で、社会状況は大きく変化していることを認識していない。
③  区画整理事業で、住宅地の供給はまだ増え続けるのに、その需要に水を差すイメージ。経済やグローバル化に対応できない、見通しの無い企業誘致は、税収さえ入れば、どんな企業でも良い、という発想で市民は不幸だ。
「まちの歴史や文化をみんなで見つめ、個性や魅力を大切な宝もの」としてと書いてあるが、後段は、抽象的一般的すぎ、言葉の羅列で意味がよくわからない。魅力などという言葉は、受け手によって変わるものであり、どんな魅力でしょうか。
この総合計画は、やたらと拠点、拠点と使いすぎている。桶川のイメージを土地利用かでしか捉えないような発想はやめていただきたい、まるで地上げ屋が桶川をのっとっているかの印象を受ける。ちなみに、基本構想案では、62箇所もあり、3行か4行ごとに使って、嫌気がさす

例えばだが、市民文化都市、または市民参加都市、市民第一主義、環境共生都市などが良い

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次回は、この計画の中にある。市長の住む周辺、田園ゾーンの農住調和地区について、お伝えします。

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