今年は寅年

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
我が家の年末年始は、かすかに残っている伝統を守るため、体がぼろぼろになるほどに、働かなければなりません。母屋の本陣の掃除から仏壇、神棚、門松建てと庭の手入れ、たくあん漬も樽に仕込み、そしてわが家の大掃除と、おせち料理、やっと3日が過ぎたころには、腰痛でぐったりです。
そして、そのあとすぐに、七草。寒風吹き荒れる荒川の土手から畑まで、七草を半日かけてかき集め、半日かけて洗って、東京の友人に送ったり、そのあとはおかゆ作り、門松をはずして燃やし、あっという間に、7日間は過ぎました。
七草を集めていると、毎年毎年、環境が少しずつ変化しているのを、肌で感じることが出来ます。ホトケノザは、もはや希少種。今年こそ、トラスト地に生えているものから種をもらい、撒いてみようと思っています。
その間、お正月にやろうと思った仕事は手付かず。あわててパソコンにかじりつき始めたところです。
住民が動きだした上日出谷南区画整理
さて、この数ヶ月間、秘密裏に動いてきたことが一区切りしました。上南区画整理事業は、50.5億の資金不足に陥り、臨時総会を昨年5月に開催、強引な賛成の取り付けと、脅迫まがいの文書を配布したことにより、地権者に賦課金をかける定款変更をしました。しかも地権者の89%に当たる300平米以下の地権者には、賦課金を免除するという超異例の計画です。
これは形を変えた賄賂。それに対し、埼玉県も天下り団体に毒されている国交省も容認する姿勢をとって、11月13日に県の認可を出したのです。その結果、前回お知らせした12億の無利子貸し付けにつながるのです。
JALの再建問題では、結局会社更生法という最も透明性のある公的資金の投入方法が取られる事が決まりました。そして、経営陣の責任も今後取られることになります。ところがこの上南区画整理。なぜ50億も不足になったのか、いつから資金がショートしたのか、見直しはどのようにされたのか、コンサルがどう関与したのか、全く情報公開されていません。にも関わらず、事業の内容をほとんど知らされていなかった一般地権者に、今後の事業遂行のために賦課金を課す、というのです。
私は、10年も前から上南地区でも、街頭演説で区画整理事業の問題を訴えてきました。下日出谷東の問題も含め、ケ会風でもたびたび取り上げてきました。従って、自らの問題として関心を持ってこなかった地権者の責任は少なからずあるものの、事業の内容についてほとんど知らされていなかった点に関しては、理事や市の責任は大きいと思っています。
そして、昨年5月以来、何度となく県に行って、情報公開を行い、指導をお願いし、住民を連れて県との話し合いを持ってきました。今まで、皆さんにお伝えできなかったのは、こちらの動きをあまり知られたくなかったからです。必ず、圧力をかけたり、知事に直接頼んでしまう「輩」がいることを知っているからです。
何せ、下日出谷東の時のように、直接力を発揮し、強引に商業施設を誘致する計画を通した県の副部長を、桶川市の副市長に天下りさせてしまう”村”なのですから、何があるか分かりません。
クリスマスプレゼントは226名の署名
途中の話ははしょって、今回、12月24日のクリスマスイブの日に、晴れて組合に226名の署名を届けたのです。何の署名かって?
ただの署名ではありません。区画整理法第28条 の第9項に基づく署名です。この条文は以下のものです。
「理事は、組合員から総組合員の十分の一以上の同意を得て会計の帳簿及び書類の閲覧又は謄写の請求があつた場合においては、正当な理由がない限り、これを拒んではならない。」
つまり、地権者が、これまで伏魔殿となっていた組合の会計帳簿や書類を見せろ!  と立ち上がったのです。総会の強引な手法やこれまでの組合の運営に怒りが爆発し、住民が立ち上がって、一軒一軒廻り、署名を集めたのです、時にはとても嫌な事を言われたり、自分勝手な人に出会ったり、大変な思いをして集めて来ました。10分の一とは131名。それをはるかに超える署名が集まりました。
もしかしたら、これが桶川の民主主義の第一歩かも知れません。私の知る限りでも、全国的にも例がないのではないかと思います。
上南チラシ8号(PDF,1.1MB)
上南チラシ表

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8日に組合と話し合いをしました
そして、書類を確認する話し合いが8日にありました。県との打合せの記録では、かなりの放漫経営をしていたこと、公平性などお構いなしに換地や工事が行われていたことが分かってきています。
まだまだ信じられないことが、あるようです。賦課金も、無利子貸し付けも、破たんの原因を明らかにせずに進んで行ったら、更なる経営破たんが生じてくるのではないかと、思います。
そして、今回、愛宕中央公園を廃止して、分譲する都市計画案の説明会も年末に開かれています。その場では、ほとんどの出席者が反対意見をいい、市への批判は大変なものでした。
それぞれの画像をクリックすると大きく表示されます。
私も意見を述べました。1.2ヘクタールの公園用地には、道路を4本通し、宅地分譲する計画です。売却価格と道路整備費を差し引いた利益が3.3億です。しかし、今ある道路に面した部分、つまり一回り外側だけ分譲して、公園を少し縮めただけでも、同じような収益が入るのです。色々知恵を絞って公園を残す方法を考えるべきと。
これを自分でしゃべっていてはっと気づきました。「何だ、所詮、設計費と工事費が膨らんで、業者が儲けるために、公園をつぶすだけなんだ」と。防災上も環境面でも重要な位置にある公園をつぶしてまで、業者やコンサルを肥えさせる市と組合。私は頭が悪い、という表現を使いましたが、最低です。私利私欲の塊です。
都市計画とは、まさに政治の結果であり象徴でもあるのです。まちづくまりの基本を忘れ、自分たちの責任を取らないで金に換えてしまう、そんなことを許してしまう桶川に未来はありません。
だから、8日の日に来られた理事さんたちにも言いました。「あなた方は、自分たちが何か言えば聞いてくれる人たちを選挙で応援してきた。それで、補助金でもなんでも要求さえすれば良かった、自分たちの利益だけで動いてきた結果ではないか! 」 と。
これに対し、誰一人反論をしませんでした。出席した地権者との話の中では、某地権者とは密約があって、宅地が増えている人がいるのだそうです。みんな減歩で減っているのに・・・。
外務省ではないけれど、「密約」とは驚いた。
みんなどうかしている!   桶川は、どこもかしこも、腐りきっている !
寅年の年女として
寅年というと、みんな敬遠したりするけれど、私は誇りを持っているのです。私のイメージするトラとは・・・・
常に、威厳があり、獲物をじっとにらみつけて、決して逃さない。小さなことでは動ぜず、卑怯な奴は相手にしない。
私にとっての獲物とは・・・・「悪」と、言い換えましょうか。・・・・死んでも、その信念は変わらないでしょう。
年の始めに、心深き静かな怒りを、新たな力に変えて・・・・起動です。

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