神明15階マンション・川口土木建築工業㈱のモラルのなさ

 1月9日の水曜日、神明15回マンション計画に対する住民のあっせん会議が開かれました。すでに相談をかけてから2ヶ月近くたっていて、やっとこぎつけたものの、建築確認は12月11日におり、工事が年末から始まっています。
建築主の川口土木建築工業㈱は、県や市の公共事業をやっている業者とは思えない、モラルのなさで、一度も住民説明会を実施していません。よくある住民対策会社ケン・オフィスなる会社に全てを任せてしまい、会社として誠意ある説明をしたことがありません。
そこで、住民としては、施工主である川口土木建築工業㈱に説明を求めることや、風害、災害や安全対策、工事協定の締結を求めて「あっせん」を要請したのです。
桶川市の工事中止のお願い
年末から始まった工事。「あっせんをしている間は工事中止をお願いしたい」という桶川市長名の要請書が出ているのですが、これを無視したかのように、一向にお構いなしで振動騒音を撒き散らし、工事が進んでいます。あっせんの場では、まずそのことを話さなければなりません。
当日は、住民側が代理人としての私を含めて7名。建築主側が誰が出て来ると思いきや、代行会社なるケン・オフィスの2名のみ。桶川市は、都市整備部長、次長、建築課長、秘書室長など総勢8名も参加しているに、呆れたというか、桶川市もなめられているというか、とにかくポツンと2名が座っているだけなのです。
そもそも、このケン・オフィスなる代行会社。10年ぐらい前の中山道の14階タカラレーベンのマンション計画の際に登場した人たちで、そのときは㈱東京プラン、とケン・オフィスという二つの会社を使い分け、代表者は同じ新井健次なる人物で、当時は住民から「企業舎弟では?」と騒がれた人たちです。
今回出てきた吉田なる人物は当時も活動し、「以前会いましたよね」と言われましたが、多少手馴れて、一見人当たりもよくなっている感じがするけれど、やり方は一向に変わらない。彼らの役割りは、一貫して、「合法であり、計画は一切変えない」と主張し、住民に被害が及んでも、「許可が下りている」の一点張り、で通し続け、住民をあきらめさせること。そして住民が怒りをぶつけるものなら、それをいいことに話を打ち切り。「いくら続けても平行線ですね」「紳士協定として工事協定を結びます」と言いつつ、決して言質を取らせない。法的に代行出来ないことまでも口約束をし、時間稼ぎをしている間に工事が始まる。と言う手口です。
住民対策会社というのは、トラブルを治めると成功報酬として、数千万から億単位のお金を受け取ると聞いています。建築主があっせんに出るとなると、当然その報酬は減ると思われます。だから、なるべく自分達で収めるように約束をしてくるわけです。建築主の会社側も、それこそ、住民に多大な迷惑をかけていることを知っているし、会社のイメージが下がるとマンションの販売に影響を及ぼすので、危ない橋は渡りたくない。つまり汚れ役をお金でやってもらうわけです。何かあった場合には、自分たちは知らないと、逃げられるわけです。
しかし、いつまでもそんなことをやっていられるのでしょうか? この「あっせん」は桶川市の「中高層建築物の建築にかかる紛争の防止に関する条例」に基づくものです。会社が誠意ある対応をとらない場合には、市長は勧告を出すことも出来ます。従って、代行会社に任せてすむものではないのです。/p>
この川口土木建築工業㈱という会社、県内の公共事業では第3位という大手の土建屋だと聞いています。つまり、わたしたち県民の税金を使って仕事をもらい、利益を得ているのです。そんな会社が、市長が出した「工事の一時中止のお願い」を無視し、あっせんへの出席を拒否し、弁護士法に抵触するぎりぎりの行為を、モラルを疑う会社や人物に任せてしまって、それって許されるのか、と思います。
9月だったでしょうか? 私達はこの会社に行って、「社長に是非会いたい」と正式に申し込んであります。その返事をいただけることになっているにも拘わらず、一向に返事にありません。
また、同じ会社が建てた北上尾駅前のマンションでは、都市計画道路予定地を含めた敷地に建て、道路事業が始まったら、容積率に対する土地面積が不足するという「既存不適格建築物」となるマンションを分譲しているのです。
こんなまさにコンプライアンスのない会社の利益活動を許しておいてよいものか、これは県民全体で考えなければならない問題だと思っています。条例を守らない会社に、入札資格を与えることはやめるべきだと思います。
それと既存不適格になって困るのは、マンションの購入者です。上尾市は業者には、十分伝えてある、と言っているようですが、それでいいのでしょうか? 
自分の利益のためには、何をやっても構わない、迷惑をかけようと、法律では罰則がないから工事だって出来てしまう、そんな会社は、最後は住民の恨みをかいます。企業と言うのは、消費者がいて、初めて成り立つものです。だからこそ、社会的責任を果たす必要があるにも拘わらず、そこのけ、そこのけ、とばかりに、周辺環境を悪化する高層建物を強引に建て、周囲に恐怖を与え、利益を奪うだけでは、企業のモラルも何もあったものではありません。
今後の川口土木建築工業㈱の姿勢を注視し、桶川市のあっせんの努力を待ちたいと思います。

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