都市計画行政のずさんさと都市計画審議会会長の矛盾

昨日は都市計画審議会

自戒を込めて報告します。

議案はただ一つ。坂田区東西区画整理事業で生み出した保留地の地区計画を変更すること。

地区計画で、「公益上必要な建築物及びそれに付随する建物以外は建築してはならない」

とあったものを、民間の商業施設を可能にするため、以下に掲げるものは建築できないと、変えようとする議案です。

(1) ホテル又は旅館、 (2) 自動車教習所、 (3) 畜舎(4) マージャン屋、ぱちんこ射的場勝馬投票券発売 マージャン屋、(開放さ れ一定の照度が確保さているゲームセンタを除く) (5) 葬儀場、 (6) ペットの火葬場、 (7) 火薬類、

つまり、この7つ以外は、建てられますよ、という事。

区画整理事業は、桶川の場合は組合施行。エリア内はすべて組合員となる仕組みで、土地をそれぞれの地権者から減歩という形で供出させ、一か所に集約して公共保留地を作るのです。

それを市が買い取る形です。坂田東西の区画整理組合で買い取った土地は17300平米。22億円の市民の税金で、購入したものです。

それを原資にして道路などを作ります。

公共用地も、区画整理事業の事業計画に位置付けられ、県の認可を受けて、国・県の補助金ももらって進めてきました。

ところが、昨年からこの土地に、民間施設を導入するという取り組みが行われ、3700万円もコンサルに支払って、募集と選定が行われたのです。

私は、この民間施設の導入について、国・県の補助金をもらった事業に、そんな勝手なことが許されるわけがないと、ずっと反対してきました。

いわば補助金適正化法違反。本来は、区画整理事業の見直しを住民間で議論し、区画整理組合の総会で認められたときにのみ、国からもらった補助金を返さなくて良い、という事です。

それを、市は、「公共施設配置計画で、民間と合わせた公共施設の検討と位置づけたから」と説明しました。

・・・おかしいではないか、何でも計画してしまえば、いつでも変えるということか!

だまし討ちで進めた桶川市

今回の審議で私が最初に問いただしたのは、

すでに民間参入の企業を決定してしまった後に変更する?

今、この地区計画の変更が出てきたのはおかしいではないか。前後が逆だが、これまでの経過を時系列ごとに説明していただきたい。

その説明はーーーーーーーー

23年4月 第5時総合振興計画で、地域生活拠点として位置づけた

27年3月 公共施設配置計画で、公共と民間の複合施設として位置づけ

28年7月 区画整理事業と地区計画変更の地元説明会

28年7月8日 事業の実施方針を決め

28年9月20日 事業者を決める企業提案の募集要綱発表

29年1月31日 プレゼンテーション実施→優先交渉権業者を決定

ーーーーーーーーー

これも一度に説明せず、再度突っ込みを入れないと、前後関係が分からず

北村「募集要綱には、地区計画の変更予定と書いてある。もし、都市計画変更ができなければ、市は嘘をついたことにもなる。都市計画サイドとして、このようなことをなぜ認めたのか。」

都市計画課長「地元説明会で、反対が無かったので、大丈夫と踏んだ」ですって。

都計審は要らない

北村「説明会の議事録を見ると、反対だ、との意見が出ている。それに変更予定で募集して、それで確定なら、都市計画審議会は要らないのではないか。ここに議案を出す必要はない。」

すると作山会長「自分は都市計画も区画整理も良く知っている。これは後でも先でもどっちでも良い。」

北村「私も長い間区画整理も都市計画法も学んできた。結局、建築確認が下りないから、変えざるを得ない状態。都市計画でそんなことがまかり通るなら、都計審は要らないはずだ。」

と言う議論をしていたら、一人、二人と、どう考えてもおかしい。との発言が続出。

ある委員は「私は、すでに民間企業が決まっているとは知らなかった。先に公共施設以外のものができるのは良いか否か、を決めるのが筋ではないか。」

大半の委員が、うなづくようになって・・・

会長「ここの入り口で議論しても中身に入らないと、どうしようもないので」

北村「もうすでに、企業が決まっていて、現実的にこれを否決すれば、再度公告縦覧をやって、計画が延びる。もし先の議論をするのであれば、付帯意見として、前後が逆であることを釘を刺したらどうか。付帯意見をこれまで何度もあったが、桶川市はそれを無視してきた経緯が何回もあるので、今後きちんとする意味でも、どうか」

すると、

「今後2度とこのようなことが無いようにと、はっきりすべきだ」と言う意見も。

それを受けて会長は、やっと「わかりました。ではそういうことにしましょう。」と。

それから変更の中身に入り、いろいろな意見が出たのです。まとめると

〇敷地後退を5メートルにしたものに、但し書きがついていて、自転車置き場や倉庫は除外、とあります。これを除外すべきではない、図面を見ると、道路のへりに自転車置き場があり、意味がない

〇用途制限にカラオケボックスを入れるべき

都市計画課長「現在の建物は入っていない計画なので、20年は大丈夫だと思います。」

会長「学生たちに聞くと、カラオケボックスも良いそうですよ」

北村「カラオケボックスなら、駅前ならいいですよ。今の計画は無くても、売却されたらわかりませんよね。」

他の委員も、「企業は金もうけ。儲かれば作るのだからきちんとしたほうが良い。」

〇ゲームセンターが除外されている(作っても良い)が、小中、幼稚園もある地域、子どもたちのたむろす場所になったり、お金を握ってくる子が増えたり、子どもたちの教育環境に良くない。

いろいな意見が飛び出して

会長「今からでも変更はできるんですよ。」と発言。

北村「議会で、予算の提案が出た時に、市は内容を変えられないと答えている。すでに企業の提案から、大方の設計までできていて、変えられることはないと思いますよ。」

企画財政部が出席していない

つまり、会長は、現在の状況が把握できていないのではないかと。

先に区画整理で事業計画の変更をして、地区計画が後付けになっても良い、という一方で、提案している地区計画を変更することは可能なのだ、と言う矛盾。

勿論、制度上は可能です。しかし、市の出した提案を何とか通そうとする発言が多い会長の発言とは思えないのです。

募集した企業に対しての決まり事(募集要綱)を覆して、地区計画の変更をやり直す事をするとしたら、内容を変更して、公告縦覧をやり直し、また都計審にかけるという手続きをとるわけですから、約半年は伸びます。

それにしても、企業誘致をした肝心の企画財政課が説明員として来ていない。私は事前に出席要請をしておこうとも思ったのですが、

まさか、担当者が出席していないとは、考えられない! と。

よっぽど都計審をなめているのか、市民をバカにしているのか、自分たちのやっていることが正しいと思っているのか、

とにかく、行政として不真面目   !

企業との約束を反故にする部分があれば、損害賠償も考えられます。その覚悟で変更をするのであれば、私は大賛成。

結局のところ、また私が助け舟です。

「これも、付帯意見としてまとめ、それを市が受けて、企業に最大限の協力を求める努力をしていただき、確約してもらい、その回答を都計審にすることでどうか」と。

その後もいろいろ議論がありましたが、

会長「副会長(北村)の言う通りの方向で良いでしょうか。」という事で終了したのです。

しかし、今考えてみると、何も市を助ける必要はなかったのではないか、と言う念もよぎりました。一度反対して、撤回させて、2度と違法なやり方をとるな、とお灸を据えた方が、桶川のためになったかな、と。

都市計画課長の嘘か間違いか

このブログを書くにあたり、公共施設配置計画を改めて確認しました。

ところが、

<C.坂田東西保留地(17,300 ㎡)>※4,400 ㎡組合保留地含む。
生涯学習(図書館等)、市民交流などを複合的に備えた施設機能につ
いて検討します。
近傍の勤労青少年ホームの老朽化が進行していることを踏まえ、機
能の集約化(機能移転)について検討します。

とありました。どこにも、公共と民間の複合施設などとは、書かれていません。

地区計画はあくまで「公共施設以外建てられない」となっているのですから、そんなことを書いたら、地区計画を否定していることになり、計画もうさん臭くなりますよね。

もっとも、似たようなことをやって、予算も3700万円もかけてしまったのですから、同じですね。

都市計画は、市民みんなで作り上げていくもの。まして、減歩で生み出した土地、組合員に同意無くして、民間施設の導入などありえない事です。

実に市民をバカにしている話です。

それで改めて、説明会のお知らせを確認しました。
~桶川都市計画の変更に関する原案縦覧のお知らせ~

地区計画の変更についてご意見をただくめ、原案縦覧 を行います。
地区計画変更原案にご意見のある方は、 桶川市長 に意見書を提出 できます。
意見書を提出できる方は、坂田東西の地区計画域内 (坂田東 1、23 丁目 及び坂田西特定土地区画整理事業域内)  の土地所有者等利害関係 のある方となり ます。

何だ !  この書き方は?

言い訳がましいのですが、私はこの書き方で、うっかり見逃しました。

そんな都市計画変更の仕組みなどあるものか !

「市民誰でも意見が出せます。」と書くべきなのに!  市民は利害関係者です、といい逃れをするつもりだったのでしょうか。

 

とにかく、桶川市の都市計画行政はひどすぎる !

部長も課長も 県からの出向。しかも二人とも都市計画担当経験者です。

忖度なのか、公務員としての誇りを失ったのか、都市計画法を忘れてしまったのかは知りません。

今日は、担当者には感謝されましたが、それが余計自分に腹が立つ。市民を都計審をバカにするなと、言って、反対、否決で頑張るべきだったのかな。

それには会長の御用学者ぶりと全面対決しなければならないけれど。

ちょっと可哀想に思ったのが運のツキ。

自分の脇の甘さに自戒しつつも、法を無視する桶川市のやり方は許せない。